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【2015明治安田生命J2リーグ 第6節「栃木SC vs V・ファーレン長崎」】プレビュー

完敗、ではなかった。
やれることはやった。試合を振り返る選手たちは口々にそう言った。
前節のジュビロ磐田戦。栃木は3ボランチを配置する守備重視のスタイルで試合に入ったが、30分に相手コーナーキックから先制を許してリードを許した。
ピッチ上でうなだれる選手たち。その表情には「無失点で進める」というゲームプランが狂ってしまったショックが見え隠れしていた。
しかし、ハーフタイムを境にしてチームは息を吹き返す。攻撃に人数をさき、交代でピッチに入っていく廣瀬浩二選手や湯澤洋介選手らが持ち味を発揮、スピードを活かして相手の守備陣を切り裂こうとアクションを繰り返す。しかし、ゲームは膠着したまま、ビッグチャンスを迎えることなく時間だけが過ぎていく。さすがにジュビロ磐田。手強い相手の厳しい攻防に反撃の糸口が見出せない。そして86分に追加点を奪われると、その後も失点して今季初となる完封負けを喫した。
磐田は厳しい相手だった。球際の激しさ。セカンドボールへの素早い反応。どれをとっても栃木よりも少しずつ上回っていた。栃木からすれば、細い糸を少しずつ手繰り寄せるような、絶妙なバランスを保ちながら戦わなくてはいけない難しい試合だった。
確かに先制点を与えたことは最後まで響いた。しかし、守備重視で試合に入り、先制点を奪われて一時はショックで足が止まって相手の猛攻に晒されてなお、後半には自分たちのサッカーで盛り返そうとチャンスを作り出すその寸前までたどり着いた、その粘り強さを発揮できたのは大きな収穫だ。
やれることはやった。試合を振り返る選手たちは口々にそう言った。
前節のジュビロ磐田戦。栃木は3ボランチを配置する守備重視のスタイルで試合に入ったが、30分に相手コーナーキックから先制を許してリードを許した。
ピッチ上でうなだれる選手たち。その表情には「無失点で進める」というゲームプランが狂ってしまったショックが見え隠れしていた。
しかし、ハーフタイムを境にしてチームは息を吹き返す。攻撃に人数をさき、交代でピッチに入っていく廣瀬浩二選手や湯澤洋介選手らが持ち味を発揮、スピードを活かして相手の守備陣を切り裂こうとアクションを繰り返す。しかし、ゲームは膠着したまま、ビッグチャンスを迎えることなく時間だけが過ぎていく。さすがにジュビロ磐田。手強い相手の厳しい攻防に反撃の糸口が見出せない。そして86分に追加点を奪われると、その後も失点して今季初となる完封負けを喫した。
磐田は厳しい相手だった。球際の激しさ。セカンドボールへの素早い反応。どれをとっても栃木よりも少しずつ上回っていた。栃木からすれば、細い糸を少しずつ手繰り寄せるような、絶妙なバランスを保ちながら戦わなくてはいけない難しい試合だった。
確かに先制点を与えたことは最後まで響いた。しかし、守備重視で試合に入り、先制点を奪われて一時はショックで足が止まって相手の猛攻に晒されてなお、後半には自分たちのサッカーで盛り返そうとチャンスを作り出すその寸前までたどり着いた、その粘り強さを発揮できたのは大きな収穫だ。

「後半は1点ビハインドのまま推移させて、ある程度うまく進められた。でも最後の最後を磐田がやらせてくれなかった」
小野寺達也選手は言葉に力を込める。
「ここでブレる必要なんてまったくない。ここまでやってきたサッカーを信じて、仲間を信じてプレーすればいいんです」
阪倉裕二監督は今週のビデオミーティングで磐田戦を振り返り、こう選手たちに伝えたという。
「とんでもなく差があったわけじゃないぞ。でも差はあるぞ。そのちょっとした差でやられてしまったが、その差を“ちょっとした差”で終わらすのか、その差を埋めるために必死になって日々のトレーニングに臨むのかでは全然違う。その覚悟はあるのか?」
小野寺達也選手は言葉に力を込める。
「ここでブレる必要なんてまったくない。ここまでやってきたサッカーを信じて、仲間を信じてプレーすればいいんです」
阪倉裕二監督は今週のビデオミーティングで磐田戦を振り返り、こう選手たちに伝えたという。
「とんでもなく差があったわけじゃないぞ。でも差はあるぞ。そのちょっとした差でやられてしまったが、その差を“ちょっとした差”で終わらすのか、その差を埋めるために必死になって日々のトレーニングに臨むのかでは全然違う。その覚悟はあるのか?」
手痛い完封負け。しかし、これだけの強者と、この段階で対峙できたのは間違いなく大きな経験値になる。栃木は現状のまま満足するわけにはいかない、もっともっと強くならなければいけない、そんな強烈な課題を突きつけられたのはむしろありがたい。
そしてリーグ戦は待ってはくれない。大きな悔しさを引きずる最中で迎える次節の相手は、Vファーレン長崎。高木琢也監督が指揮をして3季目を迎える、成熟の域に達しつつあるチームの一つ。阪倉監督も「J2での戦い方を知り尽くしている」と警戒する厄介な相手。ここまで3勝1分1敗で3位という順位が示すとおり力のある相手である。
そして、ともに走力を武器に戦う、似たようなスタイル同士のライバル。昇格を争ううえで絶対に負けられない目下のライバルだ。
「球際の激しさ、セカンドボールへの反応。栃木はそれらを武器にして戦っている以上、そこで絶対に相手に負けるわけにはいかないんです」(廣瀬選手)
下を向いている場合ではない。ここで上を向けるか。闘争心を剥きだしにして戦えるか。もう一度自分たちを信じられるか。3連戦による疲労も蓄積して迎える長崎戦は、今まで以上に強い気持ちが試される、序盤戦最大の正念場となる。
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そしてリーグ戦は待ってはくれない。大きな悔しさを引きずる最中で迎える次節の相手は、Vファーレン長崎。高木琢也監督が指揮をして3季目を迎える、成熟の域に達しつつあるチームの一つ。阪倉監督も「J2での戦い方を知り尽くしている」と警戒する厄介な相手。ここまで3勝1分1敗で3位という順位が示すとおり力のある相手である。
そして、ともに走力を武器に戦う、似たようなスタイル同士のライバル。昇格を争ううえで絶対に負けられない目下のライバルだ。
「球際の激しさ、セカンドボールへの反応。栃木はそれらを武器にして戦っている以上、そこで絶対に相手に負けるわけにはいかないんです」(廣瀬選手)
下を向いている場合ではない。ここで上を向けるか。闘争心を剥きだしにして戦えるか。もう一度自分たちを信じられるか。3連戦による疲労も蓄積して迎える長崎戦は、今まで以上に強い気持ちが試される、序盤戦最大の正念場となる。