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【新春特別企画:新加入選手インタビュー】渡部博文選手<前編>

新春特別企画として、既に公表している新加入選手のインタビューをお届けいたします。2011シーズンに新たに栃木SCへ加入する頼もしい選手たちを、ファン・サポーターの皆様に、より深く知って頂く為に、インタビュー記事(2部構成)にて毎日更新していきます。

第3回は、渡部博文選手<前編>です。


ダントツの成績でJ2を制し、J1へと返り咲いた柏レイソルで過ごしたルーキーイヤー。リーグ最少失点を誇ったDF陣の一角に割り込めず、公式戦出場はわずかに2試合、91分に留まった。だが、昇格争いを繰り広げた柏での出場機会は限られたが、得たものは少なくなかった。チームメイトが身を投げ出してゴールを守る姿勢からは「勝負は最後の一歩で決まる」ことを学べた。当たり前のことを当たり前にこなす重要性に加え、プロだからこそ自分の色を出す必要性を感じられたことも収穫だった。185cmの長身を生かしたエアバトルでの強みを攻守に発揮し、失点を防ぐだけではなく果敢にゴールも狙う。定位置の確保はもちろん、観衆が喜ぶ試合を提供することをプロ2年目の目標に据える。
新春特別企画として、既に公表している新加入選手のインタビューをお届けいたします。2011シーズンに新たに栃木SCへ加入する頼もしい選手たちを、ファン・サポーターの皆様に、より深く知って頂く為に、インタビュー記事(2部構成)にて毎日更新していきます。

第3回は、渡部博文選手<前編>です。


ダントツの成績でJ2を制し、J1へと返り咲いた柏レイソルで過ごしたルーキーイヤー。リーグ最少失点を誇ったDF陣の一角に割り込めず、公式戦出場はわずかに2試合、91分に留まった。だが、昇格争いを繰り広げた柏での出場機会は限られたが、得たものは少なくなかった。チームメイトが身を投げ出してゴールを守る姿勢からは「勝負は最後の一歩で決まる」ことを学べた。当たり前のことを当たり前にこなす重要性に加え、プロだからこそ自分の色を出す必要性を感じられたことも収穫だった。185cmの長身を生かしたエアバトルでの強みを攻守に発揮し、失点を防ぐだけではなく果敢にゴールも狙う。定位置の確保はもちろん、観衆が喜ぶ試合を提供することをプロ2年目の目標に据える。
Q:栃木に加入する際の決め手は?
「早い段階でオファーをいただき、興味を示してくれていることが嬉しかったです。柏では出場機会がなく、公式戦に出たのがリーグ戦の終盤でした。Jのピッチに立った時に『この環境でサッカーができるんだ』と思い、凄く衝撃的でした。ただ、『このリーグに慣れないと上にはいけない』とも感じました。栃木のサッカーが合うかどうかは自分次第。サッカーのやり方、特にゾーンディフェンスは自分に合っていると思います。だから、栃木に行ってもやれる自信があったので、移籍を決断しました。」

Q:昨季は練習試合で2度、栃木と対戦しています。
「栃木の印象は、守備がしっかりしているチーム。昨年、柏は2試合とも勝てずに苦戦した相手だし、とにかく守備が印象的でした。」

Q:組織的な守備以外にも目に付いた部分はありますか?
「やっぱりゾーンディフェンスが徹底されているイメージが強いですね。コーチングしている選手が多いし、バランスを重視して、組織で戦っているな、と感じました。」

Q:柏はどうでした。
「あまり組織を意識しなくても1人1人個の力があり、ボールを失わないので上手くゲームを運べます。だから、栃木では少し考え方を変えなければいけないのかなとも思っています。でも、大学時代もゾーンディフェンスは経験しているので、栃木の守備のやり方は勉強になるはずです。前向きに取り組んでいきます。」

Q:「J1昇格」という栃木の目標も移籍を決める要因になりましたか?
「もちろん。栃木は絶対にJ1に行けるチーム。実際に戦ってみてもそう感じたし、リーグ戦でベンチから見ていても同じことを感じました。自分の中で印象に残るチームというのがありますが、栃木は強く印象に残りました。栃木をJ1へ上げます!」

Q:移籍する際には誰かに相談されましたか?
「周りの人にはかなり相談しましたね。もちろん、柏のチームメイトにも。(栃木県出身の)近藤さん(直也選手)には早い段階で相談しました。近藤さんは相談に乗ってくれるし、よく話を聞いてくれます。『絶対に外に出て試合出場の機会を増やした方がいい』とアドバイスをしてくれました。ボソッと『栃木はいいところだし』とも言っていましたね(笑)。」

Q:ハードワーク、ディシプリン、コミットメントなど栃木のチームコンセプトはいかがですか?
「与えられた環境で与えられたことを精一杯やるだけです。ただ、与えられたことだけをやるのは簡単。走れと言われれば走るし、あれをやれと言われればやります。でも、その先、自分にしか出せないものを出すことが大切になるはずです。パワフルに守備をするけど、攻撃面で自分の特長を生かさないといけない時には生かしたい。リーグ戦では勝負強さを発揮しなければいけない時があるので、そういった部分も向上させたいですね。」

Q:勝負強さは柏での昇格争いで感じた部分ですか?
「シュートブロックでは1人に対して3人で行くし、身体を投げ出して顔でもシュートコースを潰すし、そのあたりは栃木でも意識していきたい。勝負は最後の一歩で決まるので。柏のDF陣の対応は本当に勉強になりました。DFとして当たり前のことを観に来てくれるお客さんの前でやりますし、そこにプラスしていいプレーをどんどんやる。褒められるプレーは自分にもチームにもプラスになるので、いいプレーを積極的にやりたいですね。」

Q:渡部選手の特長は?
「ヘディングとインターセプト、あとはカバーリングを意識しています。」

Q:ガツガツ、ハードに行くタイプですか?
「そうだと自分では思っています。」

Q:逆に改善点は?
「色々なタイプのFWがいるので、たくさんの選手と戦わないと『こういうプレーをするのか』と把握できない。そうしないと予測ができないし、身体が付いて行かない。自分に必要なのはたくさんのFWと実戦で対戦すること。自分は身体が大きいので小さい選手にどう対応すればいいのか。細かい動きも磨きたいですね。」

Q:柏には特長の異なるFWがいました。対応しにくいFWはいましたか?
「それほど『手強い』というFWは・・・いなかったかな?柏はレアンドロ(ドミンゲス)のチームなので、FWが動き出すと100%に近い確率でいいパスが出てくる。FWは個人技というよりも好き放題にシュートが打てるので、パス次第でした。レアンドロを見過ぎるといけないし、FWもレアンドロも見られるポジションにいないとすぐにやられてしまう。ただ、レアンドロは別格でしたね。天皇杯でもガンバの中盤を手玉にとっていたし。『マジかよ!』と思いました。」

Q:35節の鳥栖戦では初先発初出場を飾りました。プロの舞台に立った感想は?あまり緊張しなかったとか。
「緊張はしましたよ(笑)。アップまでがバタバタしていて、僕をチームメイトがいじる時間がなくて、『緊張してるんじゃねえよ』なんてことを言われなかったので、すんなりと試合には入れましたけど。」

Q:自己採点では100点中50点でした。
「あえて低く採点した方がいいのなかと思って(笑)。意識していたのはファーストタッチくらいでした。最初のプレーが上手く行ったので、入りは悪くなかったのですね。何回かミスはありましたけど、ミスは改善していければいいなと思っていました。」

Q:ミス以外に突き詰めたい部分はありました?
「柏のセンターバックを見ていると分かりますが、ロングフィードが上手いですし、周りがよく見えているので、ビルドアップだけでなく、攻撃の起点になれます。そこのあたりは見習いたいですね。」

Q:栃木にも大卒2年目の選手が4人います。顔なじみの選手はいますか?
「船山(貴之選手)とまこっちゃん(杉本真選手)。知り合いというかマコとは選抜でちょっと絡んだことがありますね。船山とは大学時代に流経(流通経済大学)と頻繁に試合をしていたし、レイソルにも冷やかしに顔を出していましたね(笑)。」

Q:1人暮らしは初めてですか?
「高校時代から数えると8年目ですね。栃木は住みやすそうなので問題ないと思います。大学時代には自炊をしていましたけど、プロに入ってからは全くしてないですね。自炊はやれるところまでは頑張ろうかなと。」

Q:昨年、栃木の大卒カルテットも同じことを言っていました。
「面倒臭いと思うと自炊はしなくなりますよね(笑)。」

(前編)
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