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【2012新加入選手インタビュー】田中雄大選手<後編>

8月4日に川崎フロンターレから新たに栃木SCに期限付き移籍で加入した田中雄大選手を、ファン・サポーターの皆様により深く知っていただくために、インタビュー記事(前編・後編の2部構成)にてご紹介します。

<後編>では、サッカーとの出会い、サッカー選手としての原点、栃木県サッカー活性化について語ってくれています。
8月4日に川崎フロンターレから新たに栃木SCに期限付き移籍で加入した田中雄大選手を、ファン・サポーターの皆様により深く知っていただくために、インタビュー記事(前編・後編の2部構成)にてご紹介します。

<後編>では、サッカーとの出会い、サッカー選手としての原点、栃木県サッカー活性化について語ってくれています。
Q:田中選手が先にサッカーを始めたことで荒堀選手もサッカーチームに入ったそうですね。田中選手がサッカーに触れたきっかけは?
「そうみたいですね。当時、テレビや新聞ではカズさん(三浦知良選手/横浜FC)とヴェルディ(東京V/当時V川崎)が注目されていて、自分もプロの舞台でやりたいな、と思ったのがきっかけです。近所の人がサッカーをやっていたことでボールを触り始めました。」

Q:どんなサッカー少年でしたか?
「僕とボリが入っていたチームは人数が少なくて僕等の代は6人くらい。常に下の学年を混ぜてやっていましたね。中学生の頃もそんな感じで、高校生になってようやく自分達の学年だけで出来るようになりました。小さい頃からボールには毎日触っていましたし、皆で野球もやりましたね。とにかく、外でよく遊んでいました。」

Q:柔らかいボールタッチはその頃の練習の賜物ですか?
「タッチの柔らかさとか全然ですよ。でも、リフティングは小さい時からやっていました。最初、親父はサッカーに興味がなかったんですけど、徐々に気にし始めてくれて、少しずつ熱心になってくれました。リフティングが何回できたかチェックしてくれたり。それを見て『今日はこれしか出来なかったな』とか思いながらリフティングしてましたね。」

Q:左サイドバックが本職になったのはいつ頃ですか?
「サッカーを始めた頃はFW。4-3-3の左をやってクロスとかシュートを打ったり。1つ上の学年のメンバーに入る時に、ポジションが1つ下がってサイドバックになった感じですかね。本格的にやり始めたのは中学生の頃です。」

Q:最近は日本のサイドバックがヨーロッパから注目を集めています。田中選手も常に見られているという意識はありますか?
「ありますね。長友(佑都選手/インテル・ミラノ)とか凄いですよね。あれだけガンガン攻められるので。尊敬はしていますけど、僕はそういうタイプではないので同じようにプレーしたいとは思わない。自分は自分のプレーをしたいと考えています。例えば代表に入った場合に、全く同じプレーをしていても面白くないですからね。オーバーラップもしたいですけど、サイドバックがゲームを作ることも必要になってくる。そこは意識してやっていきたいですね。大学時代はチャミさんが身体能力を活かして(右サイドを)ガンガン攻め上がって行ったので、その分だけ僕が左サイドでゲームを作って展開することもあったし。たまに僕が上がれば相手は意表を突かれますからね。」

Q:田中選手が憧れている選手、参考にしている選手いますか?
「中学生の頃からロベカル(ロベルト・カルロス選手/元ブラジル代表)です。僕と身長がそれほど変わらないのにあれだけ出来るのは凄い。スピードや体力があるから果敢にオーバーラップが出来るのかもしれないですけど。左足のキック一発で流れを変えられるのは凄く魅力的でした。一つのキックで観客を沸かせることが出来るのは凄い!体は小さいのに(存在が)大きく見えましたからね。2002年のワールドカップで決めたFKは今でも印象に残っています。」

Q:田中選手ご自身は大学時代に「学生界のロベカル」と呼ばれていました。
「嬉しいですけど、まだまだ全然、追い付けていません。ロベカルほど怖さはないし。ですから、栃木では積極性や怖さを見せていきたいなと考えています。」

Q:サッカーをする上で支えになっている言葉や座右の銘はありますか?
「楽しむ。高校で優勝した時に、それまでの最高がベスト8だったので、横断幕みたいなものにベスト8超えと皆は書いたんですが、僕は『楽しむ』と書いて頂点まで行きました。その時は本当にチームも野洲のサッカーも楽しかった。それが原点なのかなと。」

Q:観ている人を楽しませる、魅了することを高校時代に植え付けられました?
「それはずっと言われていましたね。監督からは『お金を払ってでも野洲のサッカーを観たいと言われなアカン』と常日頃、言われていました。お金を払ってでも観てもらえるようにしたいですし、『栃木のサッカーって凄いんやで』と言ってもらい、観客が増えていけばいいですよね。『あの選手が観たい』とかでもいいんで。どんどんお客さんが増えれば活性化されるのかなとは思いますね。」

Q:出身は滋賀県。故郷自慢をしてください。
「琵琶湖くらいじゃないですか(笑)。(面積の)ほとんどを占めていますからね。」

Q:田中選手を知っている選手は口を揃えて「雄大はいいキャラしてますよ」と話してくれます。ご自身の性格を客観的に自己分析すると?
「明るいと思いますよ。皆を盛り上げたり、ムードメーカーなのかなとは思いますね。周りがどう見ているのかは分からないですけどね(笑)。」

Q:最後に栃木のファン・サポーターにメッセージをお願いします。
「J1昇格するためには僕達の力だけでは無理だと思います。チームとファン・サポーターの皆さんが一緒になって初めて昇格出来ると思いますし、昇格出来た時には達成感も感じられると思います。色々な試合があると思いますが、勝利に向かって一緒に戦ってください。そして、共に栃木県を盛り上げて行きましょう!」

(後編)
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