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【カーシーカシマスペシャルマッチ 2011J2第31節湘南ベルマーレ戦】試合に向けた監督・選手コメント

■松田浩監督:
「残り10試合、勝つためには得点が必要になる。そのために守備のところで、これまでの判断基準よりもアグレッシブに行きたいと思っている。そうなると当然リスクも伴うので、センターバック2枚とサイドバックにはより注意が必要になる。前に行くことが全て得点に繋がるかと言えば、そうとは限らないが、とにかく得点力を上げたい。今までは守備に集中していれば得点が生まれ、勝利に、勝点3に繋がった。今はロボが本調子ではないし、ロボひとりだけに頼っていてはいけない。もう少し得点を取るために色々な方法を考えないといけないと思う。セットプレーもそのひとつになる。試合の流れの中で守備のバランスを考えることは、ホンダロック戦から取り組んでいる。FCコリアとの練習試合でもやったが、点差が付くほどの相手ではなかったにもかかわらず、上手くハマって5点取れた。ひとつも負けられない状況なので勝つために得点にこだわる戦術を採る。
ロボにキャプテンマークを巻いてもらっているのは、ちょっと元気がないのでモチベーションを上げてもらおうと思ったから。選手の中からもロボに頑張ってもらおうという提案があった。パウリーニョを失い、正直がっかりしたと話していたが、それでは困る。キャプテンマークを巻いてからの2試合と、それ以前では多少の変化が見られた。それは、パウリーニョを失ったことを受け入れ、気持ちに整理がついたからだと思う。ヴェルディ戦以降、守備に関してもしっかりやっている。ゴールを取るまでに至っていないが、ゴールを取ればさらにグッとモチベーションは上がるはずだ。
湘南は我々と一緒で、まだまだ苦しんでいるチーム。前回の対戦からメンバーが入れ替わったりもしたが、最近はまた元に戻っている。前節の鳥取戦では、後半に湘南が圧倒する形になったが、勝ち切れなかった。うちが連敗していた時の流れに似ている。ただ、力のあるチームだし、何人か自由を与えると力を発揮される選手がいる。うちのカチッとした守備をしないとやられてしまうので、しっかり準備したい。」

■河原和寿選手:
「ホンダロック戦では与えられた出場時間の中で、自分の役割を全うできたので良かったと思っている。ここ最近の練習でも調子がいい。自分の中ではゴールの影響が大きいと思っている。リーグ戦ではなかったものの、天皇杯では結果が出せた。メディアの方やファン・サポーターの方は勝って当たり前だと思っていたかもしれないが、自分達にとって難しいゲームを落とさずに勝てたことは大きかった。これまでは苦しいゲームを落とすことが多かったので、ひとつカテゴリーが下とはいえ苦しい展開を打開できたのは大きい。リーグ戦も苦しい戦いが続いているが、勝ち切れることを証明したい。
残り10試合で大切なのは受け身にならないこと。自分達の戦い方をして、ここまで結果を積み重ねて来たので。相手をリスペクトすることは必要だが、リスペクトし過ぎて勝てなくなっていることがあった。そういうところで結果が付いて来ていないことは、試合後の反省で感じているので、自分達がチャレンジャーとして試合に臨むことが大事だと思う。そういう気持ちがあれば思い切ってぶつかっていける。自分達の戦い方さえできれば結果は出る。残り10試合しかないので、とにかく全力で戦いたい。120%の力を出す必要はなく、100%の力を出せればいいなと思う。
反さん(反町康治監督)とは新潟時代に1年間一緒に仕事をしたが、反さんのサッカーはひとり一人の役割がはっきりしている。サボる選手がいない。まず個の戦いでは負けてはいけない。相手の突くべきポイントのイメージは持っている。個人的には間で受けられるようにしたい。チームとして突くべきポイントに働きかけられれば、なんとなく試合を支配できるイメージを持っている。逆に後手に回ると相手は個の力が強いので、押し込まれるシーンが増えると思う。まずは先手、主導権を握ることが大事なる。先手を取れればチャンスは作れると思う。」

■リカルド・ロボ選手
「キャプテンマークを巻いても、以前と気持ちの面で変わりはない。ただ、監督からの信頼は感じている。キャプテンなのでグラウンドではリーダーにならないといけない。ただ、日本語が喋れないので、なかなかキャプテンらしいことはできない。日本語を話せればもっとチームをまとめられると思うが、言葉が喋れなくても自分のことをチームメイトは理解してくれている。それほど問題はないと思っている。チームメイトからゴールの期待は感じている。ただ、自分がゴールを取ることが必要だが、それよりもひとり一人が自分の役割を全うすることが重要になる。だから、DFがゴールを取っても良いと思う。ひとり一人が仕事をすればチームは機能する。そのことに目を向けることが、チーム状態を上向かせることに繋がると思う。残り10試合、勝つことだけを考える必要がある。J1昇格を果たすには勝つしかない。ひとり一人が目標を達成するために、しっかり昇格のことを考える必要がある。
前回の湘南戦の前はノーゴールが続いたが、湘南戦でゴールした後は連続ゴールが取れた。だから、良いイメージを持っている。良くない状態は必ず過ぎ去るものだと信じている。湘南戦ではチームとして良いプレーをして、自分がゴールを決めることで、悪い状態を抜け出したい。湘南戦はその鍵を握っていると思う。」

■渡部博文選手:
「DFラインの選手で話し合ったのは、1トップの田原に対してどういう守備をするかということ。前回の対戦では田原を起点にされたが、その後のセカンドボールを拾えたことで失点しなかった。今回もしっかり対応したい。もうひとつ、天皇杯の失点に関しても、そのシーンを思い出して、早めに中に絞るなどイメージを共有した。ホンダロックを甘く見ていたわけではないが、クロスに対してマンツーマンで付いている時には、相手に負けない気持ちを出すことが大切になる。1対1では負けてない、というベースを忘れてはいけない。湘南戦では、その部分を意識したい。
湘南が4-3-3なので、マンツーマン気味になるシーンが多くなる印象を持っている。うちは後が4枚だけど、それに対して相手のFWが3枚だと受け渡しが難しくなる。付いていけるところはマンツーマンで付いて行けるように、皆で共通意識を持って戦いたい。残り10試合、皆が負けん気を持って、勝ちたい気持ちをどれだけ出せるかがポイントになると思う。」
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