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【「ミズノスペシャルマッチ」2011J2第29節ロアッソ熊本戦】試合に向けた監督・選手コメント

●松田浩監督:
「札幌戦も富山戦も勝てない試合ではなかった。札幌戦は立ち上がり、富山戦は点を取られた後が問題だったが、内容的には悪くなかった。勝負はディテール、メンタルバランスで決まる。強いコミットメント(懸ける気持ち)を持てれば、札幌にも富山にも勝てたと思っている。うちには流れがないが、札幌と富山は流れが良くて勝てた部分もある。先制されると大きなコミットメントがいるが、それを発揮できないことはなかったし、発揮してれば2試合とも物に出来ていた。もう一回、そういう部分をしっかり持たないといけない、とは選手に話した。自分達は目標を達成できる位置にいるわけだから、このままズルズル行ってしまうことが一番良くない。不甲斐ない試合を見せることは、応援してくれるサポーターの皆さん、支援してくださるスポンサーの皆さんに対して失礼にあたる。そうならないためにもプラスαの力、もう少しの元気、勇気、頑張り、アラートさが必要になる。富山戦の失点は勿体なかったし、シュート自体がうちにとって不運なところもあったが、その前に自分達でやれることがあったとも思う。
頭の中からネガティブな要素を排除することも、熊本戦に臨むにあたり必要になる。対戦成績や、先制点を奪われるとどうなるかなどを気にしていても、いい雰囲気は出来ない。周りがそう言っていても、チーム内では絶対に口にしないとか、ポジティブなムードが作れれば何でも起こせる、と選手には伝えた。ポジティブなムードを作ることは簡単ではないが、それにチャレンジすることは尊いし、成果が出て、最終的に目標を達成できれば人生の財産になる。それはFC東京がJ1へ昇格するよりも価値があることだと思う。今年は苦しんでいる山形だが、あの戦力でずっとJ1にいるのは凄いこと。他のチームが残留するのとは次元が違う。だから、うちも使命感と責任感を持って、もう一度燃えてみよう、と選手には伝えた。
昨季と今季の熊本を比べると、エジミウソンがいるかいないかの違いが一番大きい。4-3-3でも、4-4-2で中盤がダイヤモンド型でも、いずれにしてもワンボランチ気味。4-4-2で来れば4-4-2には慣れているし、ワンボランチの形に対しての対策はある。熊本は中央に人を掛けてくる。システムもスタイルも違うが、富山に似た印象を持っている。」

●水沼宏太選手:
「(U-22の日本代表からは)刺激だけもらって帰って来た。疲労はない。色々な選手がいる中で盗めるものがあった。候補合宿ではなく、試合に向けた合宿の一員になれたことで、自分の中ではいい経験になった。代表では色々と思うところがあったので、その部分を踏まえてこれからもっともっと成長しないといけないと思う。試合に出ないとプレー面の経験値は上がらないので、その悔しさをぶつけられるような試合に熊本戦はしたい。
熊本とは今年対戦していないので、強い印象は持っていない。自分のやるべきことをしっかりやり、1週間の合宿を通して『こういうプレーをしよう』と思うところがあったので、それをぶつけられるように、チームのやるべきことを守りつつ、攻撃で自分の色を出していきたい。ピッチの関係で準備したことが出来ない可能性もあるが、そこは臨機応変に対応したい。一人ひとりの考え方を合わせられれば、感覚的にプレーが出来るようになる。しっかり考え方を合わせていきたい。代表戦が終わった瞬間から気持ちは切り替わっている。自分がいない間にチームは富山に負けてしまった。自分がやらなければいけない、という自覚を持って戦いたい。」

●宇佐美宏和選手:
「富山戦ではある程度、上下動が出来たが、もっと回数を増やさないと自分の色が出ない。自分でボールを呼び込んで、チャンスを作っていきたい。いい守備からいい攻撃が出来て、カウンターに持ち込んでいるが、最後のパスの精度が悪くてシュートまで持っていけていない。集中してラストパスを出さないと逆にカウンターを食らうので、しっかりとやっていきたい。
熊本はサイドが開くシステムなので、左サイドバックの選手と一緒に起点になれるようにしたい。そうすればパスは回せるはず。グラウンドコンディションが難しいかもしれないが、サイドバックの位置で時間が作れれば、いい攻撃ができるし、相手を攻略できる。割り切るところは割り切りながらプレーしたい。
苦しい状況を抜け出すには、ひとりひとりの気持ちが大事になる。全員がどこを目指しているのか確認しないといけない。一人ひとりがどれだけJ1に昇格したいと思えるか、それをプレーで表現できるかが大事になる。しっかりプレーしたい。」

●西澤代志也選手:
「試合に出続ける中で、やるべきことが自分の中で整理できてきた。あとはピッチでどれだけ表現できるかだけだと思う。カズ君(高木選手)は元々攻撃的な選手なので、なるべく前の方でプレーさせたい。僕はバランスを取りながらセカンドボールを拾えたらいいと思う。(FWを追い越したり、シュートを打つことが)富山戦では全く出来なかった。相手もそう簡単にはやらせてくれないが、そこで諦めるのではなく工夫が必要になる。前線との連係を良くしながら、バランスだけを取っていても相手にとっては怖くないので、2列目から飛び出したり、シュートを打つことで相手にとって脅威になる選手になりたい。ピッチコンディションに関しては、相手も条件は一緒。ピッチが悪かったら割り切ってプレーしないといけない。重要なのは、細かい部分を詰めること。ボールを取られた後の切り替えとか、トラップとか、挙げればきりがないが、もっともっと慎重に丁寧にやりたい。ピッチに立つ11人がさぼってはいけないのが栃木のサッカー。さぼったらやられてしまうので、全員で戦っている感じを出したい。
熊本戦は色々と難しいことを考えずに、勝つことだけを考えてプレーしたい。そのために頭をクリアにしたい。シンプルに蹴るところは蹴る。体もアラートな状態にしておくことが大切になる。頭を整理して熊本戦には臨みたい。」
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