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【新加入選手インタビュー】堤俊輔選手<前編>

7月14日に浦和レッズから栃木SCに加入した堤俊輔選手を、ファン・サポーターの皆さんに、より深く知って頂くために2部構成のインタビューをお届けいたします。


<前編>

DFラインならばどこでもこなせる器用さに加え、左右両足から精度の高いボールを供給できる守備のマルチロールプレーヤー。ユース時代から所属していた浦和では出場機会に恵まれず、「少しでもチャンスがあるところで勝負しよう」と栃木への期限付き移籍を決意した。24歳と若いが、日本を代表するDF田中マルクス闘莉王(現名古屋)と最終ラインを組んだ経験、常勝を義務付けられた浦和でくぐり抜けて来た修羅場の数は、J1昇格を目指す栃木で必ず活かされるはずだ。「昇格争いをする秋口に、どっしりした選手がいるのは大きい」。高い守備力に松田浩監督は期待を寄せる。今季は各ポジションで激しい競争が行われているが、自分の色を出すことでサバイバルを勝ち抜き、チームの勝利とJ1昇格に貢献する。
7月14日に浦和レッズから栃木SCに加入した堤俊輔選手を、ファン・サポーターの皆さんに、より深く知って頂くために2部構成のインタビューをお届けいたします。


<前編>

DFラインならばどこでもこなせる器用さに加え、左右両足から精度の高いボールを供給できる守備のマルチロールプレーヤー。ユース時代から所属していた浦和では出場機会に恵まれず、「少しでもチャンスがあるところで勝負しよう」と栃木への期限付き移籍を決意した。24歳と若いが、日本を代表するDF田中マルクス闘莉王(現名古屋)と最終ラインを組んだ経験、常勝を義務付けられた浦和でくぐり抜けて来た修羅場の数は、J1昇格を目指す栃木で必ず活かされるはずだ。「昇格争いをする秋口に、どっしりした選手がいるのは大きい」。高い守備力に松田浩監督は期待を寄せる。今季は各ポジションで激しい競争が行われているが、自分の色を出すことでサバイバルを勝ち抜き、チームの勝利とJ1昇格に貢献する。
Q:練習初日はチームに溶け込めなかったと話されていました。だいぶ慣れましたか?
『今は溶け込めているというか、初日よりは皆と会話できています。だから、楽しいですね。』

Q:チームの雰囲気いかがですか?
『上から下まで仲が良いし、同年代が多いのでチームに溶け込みやすい。雰囲気がいいので、いい環境だと思います。』

Q:同年代が多いと心強いですよね。
『スタッフも含めてたくさん居ますからね。最初は誰が年上で、誰が年下か分かりませんでしたけど(笑)。練習するうちに個人個人のキャラが分かって来たので、時間が経てばさらに分かり合えると思います。同年代でご飯に行きたいですね。』

Q:浦和でチームメイトだった西澤選手以外にも知り合いは?
『今は代志也(西澤選手)に色々と教わっています。だから、代志也と居ることが多いですね。カワさん(河原和寿選手)とはU-19の代表で一緒にプレーしていました。宏太(水沼選手)とも知り合いです。浦和も熊本も栃木も、それほど雰囲気は変わらないと思いますよ。僕は人見知りするので、仲良くなるには少し時間が掛かりますけど、慣れてきたらどこのチームでも楽しめる性格だと思っています。』

Q:浦和の頃から西澤選手とは仲が良かったんですか?
『浦和のユースでは3年間一緒だったし、その前からも顔見知りでした。トップにも同時に昇格したので、仲が良いというか常に近くに居ました。』

Q:西澤選手は一匹狼的なところがあるように見えるのですが。
『結構、一人が好きなタイプですよね。だから、邪魔をしてペースを乱してやろうかなと(笑)。』

Q:栃木への期限付き移籍に関して迷いはありましたか?
『正直、1週間くらい迷いましたね。でも、「試合に出たい」という思いが強かったので、少しでもチャンスがあるところで勝負しようと、栃木への移籍を決断しました。栃木は今いい位置に居るので、J1へ上がれるように勝利に貢献したいですね。』

Q:栃木への移籍に関してチームメイトなどに相談はされましたか?
『浦和のチームメイト、特にベテランの方には何人か相談しました。怪我した時にリハビリに付き合ってくれたトレーナーの方にも相談しました。皆から「選手は試合に出てなんぼ」と言われましたし、自分の中にもそういう思いがありました。試合に出られないでストレスを溜めるよりも、栃木に移籍して試合に出た方がいいと思い、移籍を決断しました。』

Q:浦和のように栃木は環境が整っていません。移籍するにあたって不安要素にはなりませんでしたか?
『代志也から話は聞いていました。昨年は熊本の厳しい環境で半年間プレーしていたので、そこまで苦労することはないのかなと。特別ビックリするようなことはないですね。』

Q:代表選手がひしめく浦和で学んだことは?
『ひとり一人の技術が高く、個人で打開できる能力を持っていたので、凄くレベルの高いチームでプレーできました。試合や練習に向けた準備に関しても意識の高い選手が多かったですね。』

Q:田中達也選手が良いお手本だったみたいですね。
『プロ意識が高いし、プレー面や練習前の準備は見習うべき点が多い。自分にとってプラスになることばかりでした。サッカーに関しては凄く真面目。オンとオフの切り替えは参考になります。』

Q:外から観た栃木のサッカーと、実際に体感した栃木のサッカーに違いはありましたか?
『まだ合流して1週間も経っていないし、公式戦にも出ていませんが、それほど外と中での違いは感じません。選手ひとり一人の特徴を把握して、栃木のスタイルに対応できればいいと思っています。』

Q:新加入選手はゾーンディフェンスに少し戸惑うのかなと。
『監督から細かい指示はありますけど、練習と実戦をこなしながら慣れていけば対応できるはずです。慣れればチームに貢献できると思っています。』

Q:栃木が実践するスタイルの中で、どんな役割を担おうと思っていますか?
『後ろからの組み立て、ビルドアップの部分で上手くボールを供給できればいいですね。サイドバックが起点になることが多いので、自分が起点になることを意識したい。あとはDFなのでしっかり守備をして、出来るだけ失点を減らしたい。いい守備からのいい攻撃を心掛けたいと思っています。』

Q:堤選手は守備からの意識が強いですが、浦和のDF陣から得たものは?
『良い手本がいたので、プレーを見ながら学べたし、物凄くいい勉強になりました。自分が出来るプレーと出来ないプレーがありますが、出来るプレーは盗んで自分の中で消化したつもりです。』

Q:サイドバックとして攻守の比率は?
『状況に応じて色々と変わってくるので数字で比率を表すのは難しいですが、いい形でボールを奪い前線に繋げたい。チャンスがあればオーバーラップして、クロスも上げたいですね。』

Q:ゴールやアシストに関するこだわりは?
『ゴールはなかなか難しいですよね。プロではゴールを決めたことがないのでイメージは湧きません。でも、チャンスがあればシュートも狙っていきます。』

Q:セットプレーからのゴールに期待してもいいですか?
『闘莉王さんみたいにガンガン攻め上がって、クロスをヘディングで合わせることはありませんけど、チャンスがあればセットプレーからもゴールを狙っていきたいですね。』

Q:昨季所属した熊本では実際にグリスタのピッチに立たれました。鳥栖戦ではグリスタの雰囲気をホームの選手として味わいました。これからホームスタジアムになるグリスタの雰囲気はいかがでしたか?
『鳥栖戦を観戦した時には凄く雰囲気が良かった。熊本の選手として来た時にはバックスタンドが改修中だったので、ゴール裏とメインスタンドの雰囲気しか感じられませんでした。今年はバックスタンドも完成して雰囲気も良かったので、早くプレーしたいですね。』

Q:浦和と熊本では赤いユニホームでした。栃木の黄色いユニホームの評判は?
『まだ1回しか着てませんからね。しかも、すぐに脱いでしまったし。ちょっと派手かな?初めて黄色いユニホームを着るので楽しみですね。まあ正直、ユニホームにこだわりはありません(笑)。』

Q:背番号にもこだわりはないですよね。
『そうですね。でも、僕が加入した時の勝点が29だったので、そこからどれだけ勝点を増やせるか目安になる数字だと思います。29は。』
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