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【2011J2第14節 徳島ヴォルティス戦】試合後の監督・選手コメント

●松田浩監督:
「連敗が止まったし、栃木らしいサッカーが復活した。選手は本当に良くやってくれたと思う。相手が好調の徳島だし、アウェイだし、色々とストレスがかかる難しい試合だったが、メンタルコントロールをしっかりしてくれた。本当は7点くらい取らないといけないチャンスを決めきれなかったことは反省しないといけない。でも、無失点に抑えられたことは評価できる。
ハーフタイムに後半の最初の15分が大事だと伝えた。相手はたぶん前掛かりに来るだろうし、既にうちが前半にリードしたところで3トップ気味だった。スペースは十分にあるので、そこを突いていこうと話した。相手が前掛かりに来たところで、攻撃を作り、ゴールを決められた展開は理想的だった。そのあたりは良くやってくれた。前節の愛媛戦と同じ展開だったが、『後半の立ち上がり15分が大事だ』と選手に伝えれば、選手は自分達で何が悪いのか分かっていたと思うので、同じ轍は踏まなかったと思っている。
彼等(大和田選手、高木選手、大久保選手)の力は大きかった。他の選手も前節、前々節、岡山戦などの反省を踏まえたことで、眼の色を変えてプレーできていたのかもしれない。オチ(落合選手)もベンチに入ったことで、チームとしてかちっとした感じはあった。今日の状態が栃木のベースなのではないかと感じた。」

●水沼宏太選手:
「ナスさん(那須川選手)からボールが来ると信じて走り込み、合わせるだけだった。(崔)根植へのパスは相手のDFラインの対応が甘いと思っていたし、カズさん(高木選手)が走るのを信じて、根植へしっかりいいボールを送ればいい展開になると思った。しっかり根植に付けることだけを考えてパスを出した。思い通りだった。立ち上がりにピンチは作られたが、今日は1試合を通してかちっとした試合が出来た。そこが前節から改善された部分だと思う。久々に90分圧倒できた試合だった。2連敗しているので、3連敗したらいけないということは、ひとりひとりが感じていたと思う。J1を目標にしているので、ここで負けていられないと皆が自覚し、好調な徳島を相手に強い気持ちで試合に入れたことが良かった。代表落選を意識しないと言えば嘘になるが、ここ最近の試合ではもっとゴールに絡んで、結果を残さないといけないと感じていた。代表から外れてしまったが、チームが勝つために、チームのことだけを考えてプレーしたことが、今日の結果に繋がった。今は栃木SCのメンバーなので、ここで結果を出すことだけを考えてやっていきたい。自分の後がセンターバックをやっている(大久保)裕樹君だったので、声を掛けてくれることで守備がやり易かった。攻撃へ何も考えずに飛び出せた部分もあった。」

●高木和正選手:
「2点ともいいボールが来たので決めるだけだった。しっかりいいパスを出してくれたことに感謝したい。1点目は裕樹から右足でパスが来ると思っていた。相手が自分のマークを見ていなかったし、裕樹がいいボールを出してくれたので決めるだけだった。今日は先制点が大事だと思っていたので決められて良かった。根植もいいパスを出してくれた。今日は自分自身にとって久しぶりの試合だったので、今日のパフォーマンスが駄目だったら次はない、と思ってプレーした。自分が点を取って勝てればいいと思っていたが、チームが勝つために何ができるのかを一番に考えてプレーした。もっと今日は点を取れたと思うので、精度を上げることをチームとして持続してやっていきたい。ここ何試合かは先制しながらも後半に点を取られていたので、後半の入り方に関してはハーフタイムにしっかり話をした。声を掛け合って、しっかり入れたし、(水沼)宏太の2点目が大きかった。90分間しっかり集中して戦えた。(左手の薬指にキスするパフォーマンスは)嫁が見ていたのでやろうと思っていた。前半の1点目はスタンドが遠くてできなかった。後半のゴール後にできて良かった。連敗を止められたことは大きかったが、次の水戸は鳥栖に0-5で負けたことで考え方を変えてくると思う。ただ、自分達が今日みたいなプレーをすれば結果は付いてくると思う。」

●崔根植選手:
「ピッチが滑るので難しかったが、ラッキーゴールだったと思う。カズへのパスは、カズが走るのが見えていた。オフサイドに気を付けながら、いいボールを出せればゴールに繋がると思った。狙い通りのパスだった。2連敗していたので皆が気持ちも考え方も変えて試合に臨んだことが、いい結果に繋がった。皆が今日はハードワークしていた。3-0になっても時間帯が早かったので安心はできなかった。4点目を取ったことで少し気が楽になった。」

●大久保裕樹選手:
「監督から柿谷が同サイドで攻め残るので、そこを潰すように、守備から入るように言われた。でも、チャンスがあれば攻撃の起点になりたかったし、それがうちの組み立て方でもあるので、そのあたりは意識した。アシストするまでは正直あたふたしていたが、強気に仕掛けていいクロスが上がり、カズも決めてくれたので、自分としてはリズムに乗って行けた。今日は宏太の守備の負担を減らしたかった。宏太は前で得点を取れる選手なので、前に行かせることは意識した。ずっと1人1人意識を高く持ち、トレーニングや試合にも臨めていたが、それが結果として出ていなかっただけだった。個人的にはいつもと同じことをやりながら、試合の中で自分の経験などをチームに伝えていければいいかなと思っていた。そのあたりは伝えられたと思う。細かな緩みは今日もあったが、それぞれが声を掛けてゲームを作れたのは収穫だった。(アップ前に円陣を組んだのは)連敗しても深刻になる必要はなかったが、多少追い込まれた立場にあったし、しっかり結果が欲しかったので、『立ち上がりから全員で戦おう』という意思表示を、オチさんは意識して士気を高めてくれたと思う。」

●大和田真史選手:
「一番最初のピンチでやられていたら、こういう展開にはなっていなかった。そういうところは今後、気を付けようとナベ(渡部選手)と試合後に話した。立ち上がりに点を取られると前線の選手も落ち込むので、これからの反省材料にしたい。次のゲームでは締めていきたい。後半の立ち上がりは皆で集中しようと話したし、雨が強く降ってきたので、シンプルに割り切るところは割り切ろうとハーフタイムに話した。今日はロボも根植も、(小野寺)達也もパウリーニョも、皆がハードワークしてくれたので守り易かった。凄く感謝している。無失点に抑えられたのも前線の頑張りがあったからこそだと思う。今日のような試合ができれば、大きく崩れることはない。今日の戦いをベースにしていきたい。今日は勝つことしか考えてなかった。それは誰よりも強く思っていた。自分にも多少プレッシャーもかけた。3連敗など許されないと思ったし、自分が先発で出て勝っていなかったので、色々な思いがあった。貪欲に勝ちを取りにいったのでメチャクチャ嬉しい。試合後はもっと勝ちたいと思った。勝利は飽きない。何回でも勝っていければいい。今年はそういう年だと思っている。」
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