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【2012春季1次キャンプ】4日目午前のトレーニング

やや風が強かったものの、今日も晴天に恵まれた静岡。明日、行われるジュビロ磐田とのトレーニングマッチに向け、主に戦術面の確認を行いました。

まずは昨日の復習。ミドルフィールドでのポゼッショントレーニングを実施。宇佐美宏和選手の突破に応対するのは山形辰徳選手。
やや風が強かったものの、今日も晴天に恵まれた静岡。明日、行われるジュビロ磐田とのトレーニングマッチに向け、主に戦術面の確認を行いました。

まずは昨日の復習。ミドルフィールドでのポゼッショントレーニングを実施。宇佐美宏和選手の突破に応対するのは山形辰徳選手。
続いては3色ビブスに分かれての、攻守の切り替えを意識したトレーニング。切れのある動きを見せているサビア選手から華麗なオーバーヘッドキックが飛び出しました。
続いては3色ビブスに分かれての、攻守の切り替えを意識したトレーニング。切れのある動きを見せているサビア選手から華麗なオーバーヘッドキックが飛び出しました。
明日のトレーニングマッチに向けてセットプレーの確認も入念に行いました。
明日のトレーニングマッチに向けてセットプレーの確認も入念に行いました。
■上野優作ヘッドコーチ
「今季のチームは監督の言葉を借りれば、『新生・栃木』。今は新しい血とこれまでの血がぶつかり合い、良い部分と悪い部分が入り混じっている。氷が浮き沈みするように良い部分と悪い部分が見え隠れしているので、それを良い方向にコーチとしてはまとめていきたいと考えている。例えば、他チームから来た選手は、それぞれに自分の持ち味を持っている。そういう選手がチーム内に影響を与えているし、それが戦術になっている。例えば、『幸平(臼井選手)ならばこうしてくれる』というのが出てきている。良い部分は盗めば良いし、切磋琢磨していければいいと思う。
昨年に比べて私自身、声を出す機会が増えた。当たり前のことと言えば、それまでだが。『これまで2年間チームを見ていてどう思っていたのか』と、松さん(松田浩監督)から宿題を貰っていたが、その答えとして『年間を通しての個人のレベルアップが必要だ』と話した。松さんも『自立』が必要だと言っているので、お互いに同じことを考えている。そのあたりにコーチとしてアプローチする場合に、今まで以上に選手と接したり、尻を叩く機会が増えてくると思っている。
松さんのサッカーの中で自分がどう生きるのかを新加入選手には学んでほしいし、組織の中で大きくなってもらわないといけない。選手には自分で伸びる方法を考えてほしいし、個人的には伸びるように私の経験を伝えていきたいと思う。そういう作業が今年は増えるのかなと。例えばボールを受けに行く場合に、ただフリックしに行くのと、その後のストーリーを考えて行くのでは全く違ってくる。体勢が悪い時にはフリックの場合もあるし、後にスルーしてから3人目の動きを取れる場合もある。自分で考え、アクションを起こせれば、前線で起点になれる。ひとつ例を挙げたように、ひとりひとりが主導権を握っていければ良いのかなと考えている。結局、強いチームは、強い個性を持った強い集団。意見を互いにぶつけ合い、まとまる場合もあれば、崩壊する危険性もあるが、自分がやりたい事は表現しないといけない。最初から合わせるのではなく、言いたい事を言い合って最終的にまとまっていければ良い。だから、選手同士でもっとコミュニケーションが図れれば良い。昨日、松さんも言っていたが、今は難しいことを、頭の体操をやっているからこそ、『上手くいくためにはこうしよう』という会話が出てくる。キャンプはそういう機会には最適だと思う。難しい課題を与えて、それを乗り越えられれば、チームは良い方向に向かうと捉えている。
明日は相手がJ1のジュビロなので、うちのコンセプトである『良い守備からの良い攻撃』が試せる良い機会だと思う。そういう基本がありながらも、前からボールを奪いに行ったり、切り替えのシーンで蓋をする作業が、どれだけバラバラにならずに出来るのかを見てみたい。オーガナイズディフェンス、いい守備からのカウンターはうちの絶対的な武器で、それを無しには語れないが、ポゼッションもするし、切り替えのところでも上回れるところを、どれだけ上積み出来たのかも確認したい。」

■宇佐美宏和選手:
「キャンプではミーティングもしているし、だいぶ選手ひとりひとりが戦術を理解してきている。それがトレーニングや先日の練習試合でも出ていた。ただ、まだ足りない部分が多いので、宮崎キャンプなどを通して詰めていければいいと思う。今年はどこのポジションでも試合に出られればいいし、自分は与えられたポジションを全力でやるだけ。どこのポジションでもアピールしたい。明日は前目でプレーするかもしれないので、自分の持ち味をどんどん出していければいいと思う。自分の新しいプレースタイルを見つけるためにチャレンジしたいとも思っている。」

■柳川雅樹選手:
「やりたいことは皆、頭に入っていると思う。ただ、パーフェクトには、綺麗な形にはなっていない。仕上がり具合は30%くらいだと思う。全て上手くいっているわけではないと思うので、ちょっとチグハグしたところはある。ただ、トレーニングマッチではそれほど悪い内容の試合はしていないと思う。自分も監督のやりたいことを、声を出してやっている。キャンプでは自分の力を発揮することをテーマにしているので、グラウンドではしっかりプレーしたいと思う。明日はJ1というカテゴリーが上の相手と戦うので、まずは無失点に抑えることが大切になる。点が取れる場面で取れていないので、得点して1-0、2-0で勝てれば最高だと思う。試合中に上手くいかないことがあると思うけど、そこを粘り強く耐えられたらいいなとも考えている。」

■柴崎邦博選手:
「昨年とまた違ったというか、チームとして新しいことをやろうとしているけど、いい感じに来ていると思う。1、2試合しかやっていないけど手応えは、ある程度感じられているが、突き詰めていく上ではゴールがない。前からボールを取れればチャンスになるし、そこでボールが支配出来れば体力的に楽になると思う。バルセロナは高い位置でボール取り、相手もボールも走らせている。ボールを奪ったらすぐに攻撃するのではなく、ボールを保持してコントロールすることも大事なことだと思う。練習をやっていく中で突き詰めていきたい。今季はセンターバックにしても良い所を見ているし、良い所にボールを付けている。その意識の共通も昨年よりも高いので、ボールが回りそうな雰囲気は感じる。そうした方が後ろから見ていて楽しいし、自分も参加して楽しいので悪くないと思う。レギュラーを競うことも大切だけど、武さん(武田博行選手)と智(鈴木智幸選手)の良い所を見て、吸収することも大切だと思う。プレースタイルが同じではないし。自分のやることに全力を尽くすことが大切になる。監督やGKコーチが判断してレギュラーを決めるので、そのことに躍起になって自分を見失わずに、選手としての質を上げていきたいと思う。今年1年、決めたテーマが人間性の見直し。どんな場面でも自分が焦って決められるシーンをなくしたい。常に冷静に、浮足立つことなくプレーしたい。『ピンチでも淡々とプレーしているね』、と言われるような、どっしりした安定感を出していきたい。」
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