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【2012新春特別企画:新加入選手インタビュー】久木野聡選手<前編>

2012新春特別企画として、新加入選手紹介インタビューを掲載いたします。2012シーズン新たに栃木SCへ加入する頼もしい選手たちを、ファン・サポーターの皆様により深く知って頂くために、インタビュー記事(前編・後編の2部構成)にて更新していきます。


第15回目は、川崎フロンターレから完全移籍で加入した久木野聡選手<前編>です。
いい意味で期待を裏切る意外性と野性味を兼ね備えたゴールハンターだ。2列目でプレーできる適正も持ち合わせているが、レギュラーを狙うのは持ち味が発揮しやすい最前線。5年在籍した川崎では最高の教材だったジュニーニョ(今季から鹿島)から、DFをブロックする手の使い方やボールの置き所などを盗んだ。自身を「活かされるタイプのプレーヤー」と分類。今季の中盤には一芸に秀でた選手が揃い、動き出しに対してスムーズにパスが出て来るような関係性を築ければ、宣言した「二桁ゴール」も十分に現実味を帯びて来る。ゴールへの嗅覚を研ぎ澄まし、貪欲に結果だけを追い求める。チームの勝利に、J1昇格に貢献できるように、「ゴールを取れるだけ取りたい」。
いい意味で期待を裏切る意外性と野性味を兼ね備えたゴールハンターだ。2列目でプレーできる適正も持ち合わせているが、レギュラーを狙うのは持ち味が発揮しやすい最前線。5年在籍した川崎では最高の教材だったジュニーニョ(今季から鹿島)から、DFをブロックする手の使い方やボールの置き所などを盗んだ。自身を「活かされるタイプのプレーヤー」と分類。今季の中盤には一芸に秀でた選手が揃い、動き出しに対してスムーズにパスが出て来るような関係性を築ければ、宣言した「二桁ゴール」も十分に現実味を帯びて来る。ゴールへの嗅覚を研ぎ澄まし、貪欲に結果だけを追い求める。チームの勝利に、J1昇格に貢献できるように、「ゴールを取れるだけ取りたい」。
Q:チームが始動しましたが、栃木の雰囲気はいかがですか?
「仲が良いし、良い意味で上下関係がなく、ファミリーみたいで楽しそうですね。みんな温かいので溶け込みやすそうですね。」

Q:今季のキャプテンはパウリーニョ選手です。外国籍選手のキャプテンは珍しいと思います。
「どうやってまとめるのか楽しみですね。実力があるので、プレーで引っ張ってくれるイメージを持っています。」

Q:合同トライアウトを経ての加入となりました。トライアウトに参加された時には、新婚だっただけに不安もあったのでは?
「不安はありましたけど、それほど切羽詰まった感じではなかったですね。サッカーを続けたい気持ちはもちろんありましたけど、チームが見つからなかったら仕方がないなと。マイナスに考えても仕方がないし。トライアウトでは思いっ切りやれたので、見てくれているクラブはあるだろうと思っていました。」

Q:アピールが実って栃木から声が掛かりました。
「J2をチェックしていた時に、栃木はちょうど昇格争いをしていたし、J1に行けるチームだったことが移籍の決め手でした。クラブとして力を入れているのも知っていましたしね。でも、一番の決め手はFWとして僕を獲ってくれたことでした。思いっ切り勝負できるなと。」

Q:2列目でもプレーできると思いますが、今年は前線で勝負しますか?
「そうですね。試合にはFWで出たいと思っています。」

Q:栃木とは練習試合で何度も対戦しています。栃木の印象は?
「守備がしっかりしているなと思いました。パスコースもあまりなかったですし。守備のイメージがありますね。」

Q:川崎で過ごされた5年間で得たものは?課題として取り組むべき点は?
「高卒で加入する選手も単純にみんなが巧いので、盗めるものが多かったですね。ボールをもらう前に首を振ったり、ボールのもらい方が一番勉強になりました。課題はひとつひとつのシュートであったり、決めるべきところで決めるとか、ドリブルでの抜き方とか。課題はたくさんありますね。毎日が勉強でしたけど、自分は前でプレーしたかったので、憲剛(中村選手)さんならば『ここに走ればパスが来る』とか、相手の特徴を把握しながらプレーするようになりました。」

Q:移籍初年度ということで開幕までにコンディションを上げることは勿論、互いの癖や特徴を知ることが重要になってきますね。
「それが一番大切だと思います。自分で何とかするタイプではないですしね。自分が動き出したところにパスを出してもらう、活かされるタイプのプレーヤーなので。自分のタイミングで動いて、このタイミングならば出せるとか、走り出した時に『あいつならばあそこに走っている』という関係性を築きたいですね。『声が聞こえたらこのへんにいるな』と分かってもらえるように、息を合わせていきたいですね。」

Q:棗選手にもうかがいましたが、川崎にはジュニーニョ選手という良いお手本がいたと思います。
「勝負強さは凄かったですね。『ジュニーニョならば、ここで決めてくれる』と。そう思わせる存在だったので偉大でした。ボールの運び方も違うし、シュートも独特だし。細いけど手を上手く使って相手に当たられないようにすることや、ボールの置きどころは勉強になりました。シュートも上手いし、ドリブルも一瞬のスピードで抜けるし、別格です。」

Q:棗選手とは川崎時代に紅白戦で2トップを組み、相性は抜群だそうですね。
「棗とはお互いの動きに関して話し合ったりしていました。栃木で一緒にプレーするとは思っていなかったですけど(笑)。棗がいてくれてありがたいです。一人じゃないのでね。」

Q:2010年にはJ2の横浜FCでプレーされ、15試合で2ゴールを挙げています。久木野選手の視点からJ2の特徴を教えてもらえますか?
「よく走りますよね。体力があるので上下動が凄いし、どこのチームも球際でガツガツ来るイメージがありますね。綺麗にやるというよりも泥臭く、という感じです。J1と比べたらボールが落ち着くところがないかもしれないですね。行ったり来たりする感じです。」

Q:J1からJ2に移籍するよりも、1年でもJ2を経験していることはアドバンテージになると思います。
「横浜FCの頃もJ2はレベルが高いと思っていました。J1を目指して頑張るだけです。」

Q:先日のお披露目イベントでは松田監督が「神戸の大久保嘉人選手に似たタイプで、やんちゃ」だと仰っていました。野性味に溢れたプレーが持ち味ですか?
「そうですね。そこが持ち味ですね。予想外の動き、とか。無理矢理にでもシュート決める、とか。そういうプレーでアピールしたいですね。」

Q:監督からの評価を聞いた時の心境は?
「嬉しかったですね。かなり凄い選手の名を挙げてもらえたなと思います。」

Q:組織的な守備が栃木の持ち味です。FWでも守備面に関しては、どう考えていますか?
「まだ、そこまで練習していないので。でも、カウンターを狙っている感じがあるので、カウンターでは自分の持ち味が活きると思っています。」

Q:お披露目イベントでは二桁ゴール宣言も飛び出しました。
「目標ですし、二桁は取りたいですね。勝つためにはゴールを取ることが最大の貢献だと思っています。FWとしては得点が求められるし。点は取れるだけ取りたいですね。」

Q:FWとしてはゴールがJ1昇格に必要な条件になると思います。それ以外に必要な要素は?
「みんなが挙げると思いますけど、気持ちが一番大切だと思います。雰囲気が悪くて、調子が悪くても気持ちがあれば、最後の最後に点を取って勝つこともありますし。だから、J1を目指す気持ちを常に持たないと駄目だと思います。駄目だと思ったら、本当に落ちるところまで落ちますからね。連敗しない方がいいですけど、1回負けたくらいでは動じないようにしないと。」

Q:昨季、川崎はなかなか勝てない時期が続きました。やはりメンタル面の影響が大きかったですか?
「『勝てないんじゃないか』という雰囲気はありましたね。逆に『全然いけるよ』という気持ちでやっていれば、結果は違っていたのかなと。楽な気持ちというか、上を向き始めた時に勝ったので、下を向かなければ大丈夫だと思います。」

(前編)
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