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【2012新加入選手インタビュー】田中雄大選手<前編>

8月4日に川崎フロンターレから新たに栃木SCに期限付き移籍で加入した田中雄大選手を、ファン・サポーターの皆様により深く知っていただくために、インタビュー記事(前編・後編の2部構成)にてご紹介します。

<前編>では、自身のストロングポイント、1年半のプロ生活で得たモノ、新しい環境に懸ける熱い思いを語ってくれています。
野洲高校では冬の選手権を制し、関西大学をインカレ優勝に導いた左サイドバック。「左足のキック一発でサイドを変えられるし、クロスもシュートも凄く魅力的」と松田浩監督が評する左足は、“悪魔の左足”を携え世界を震え上がらせたロベルト・カルロス(元ブラジル代表)に例えられるほどの威力を持つ。川崎で過ごした1年半、自分の色を出せずに苦しんだ。それだけに、「栃木では積極性や怖さを見せていきたい」と意気込む。合流して間もない筑波大学との練習試合では、DFラインの背後に走り込んだ味方に正確なボールを送り届け、早速スタンドのサポーターを沸かせた。モットーは、「楽しむ」こと。自分がサッカーを楽しめれば観衆を魅了できることは、これまでの経験から熟知している。望んでいた出場機会を掴み取り、栃木のサッカーの中で個性を発揮し、左サイドからJ1昇格への道を切り拓く。
野洲高校では冬の選手権を制し、関西大学をインカレ優勝に導いた左サイドバック。「左足のキック一発でサイドを変えられるし、クロスもシュートも凄く魅力的」と松田浩監督が評する左足は、“悪魔の左足”を携え世界を震え上がらせたロベルト・カルロス(元ブラジル代表)に例えられるほどの威力を持つ。川崎で過ごした1年半、自分の色を出せずに苦しんだ。それだけに、「栃木では積極性や怖さを見せていきたい」と意気込む。合流して間もない筑波大学との練習試合では、DFラインの背後に走り込んだ味方に正確なボールを送り届け、早速スタンドのサポーターを沸かせた。モットーは、「楽しむ」こと。自分がサッカーを楽しめれば観衆を魅了できることは、これまでの経験から熟知している。望んでいた出場機会を掴み取り、栃木のサッカーの中で個性を発揮し、左サイドからJ1昇格への道を切り拓く。
Q:栃木に加入してから1週間が経ちました。チームの雰囲気はいかがですか?
「知っている選手と絡んだりしながら、『こうした方がいいよ』とアドバイスを貰っていたのでチームに入りやすかったですね。」

Q:関西大学の1年先輩である宇佐美宏和選手など、一緒にプレーした選手がたくさんいます。移籍に関して相談、または栃木の情報を貰ったりしましたか?
「棗(佑喜選手)には電話しながら、『こういう監督やから』と教えてもらいました。チャミさん(宇佐美選手)には、『後ろで繋げていない部分があるから、お前が入ったら繋げるから少しは楽になるやろう』と言ってもらったり。サッカーの話はかなりしましたね。」

Q:宇佐美選手が栃木に加入する際、「雄大はやばい!」と話していたのが印象に残っています。
「いえいえ、チャミさんの方が凄かったですよ。僕よりも身体能力が高くて、それを活かした攻撃やダイナミックさがありましたから。僕はそういう能力がないので、ゲームを作ることを心掛けていました。」

Q:荒堀謙次選手とは幼稚園からの幼馴染。プロとして同じチームでプレーするのはどんな心境ですか?
「変な感じです(笑)。離れたのは大学だけで、幼稚園からずっと一緒でしたから。」

Q:2人には阿吽の呼吸があるように見えます。
「だいだい分かる部分はありますね。お互いにやりたいことも分かっているし。もし合わなければ話せばいいだけの問題ですからね。『こうして欲しい』と要求したりもしますよ。プレーしやすいし、居てくれると助かります。ボリ(荒堀選手)は守備の時に『ここに居て欲しいな』という所に居てくれるし、攻撃の時にも相手の嫌な所に顔を出してくれたりするので楽ですね。ですから、敵に回した時には嫌な印象があります。」

Q:シーズン途中での加入は戦術などに馴染む上で難しい部分もあるかと思います。ただ、知り合いが多い環境だけにサポートも受けやすいのかなと?
「知り合いが多いことは頼もしいですね。知らない環境でやることは自分にとってプラスになるかもしれないですけど、やっぱり半年という短い期間の中でと考えた時には知り合いが多い方が良いなとは思いました。」

Q:プロ生活をスタートさせた川崎で得たものは?
「監督が交代したりもしましたが、なかなか試合に出られない時期が続いて、その時に『どうすればいいのか』と考えさせられました。『腐らずにやらなアカンな』と思ったし、試合に出られない時期も出られていた時期もメンタルの部分が大事になると思いました。今回、栃木に移籍して環境が変わる状況の中で、短い期間かもしれないですけど、常に高い状態を保ち、気持ちにムラが出ないようにしたいと思っています。」

Q:新加入会見では「左足に自信がある」とコメントしていました。逆に栃木で伸ばしていきたいポイントは?
「川崎では自分の持ち味が出せなかったので、栃木では自分のやりたいような事をどんどん出していかないといけないし、積極性を伸ばしていかなアカンなと思います。」

Q:先日の筑波大とのトレーニングマッチではゴール前に顔を出すシーンもありました。
「ちょっと様子見の部分もあったので、まだまだ足りない部分もありましたけど。サイドバックでの出場が久しぶりだったので『こんなに走るんやな』と感じた部分もあったり、バテてしまった部分もありました。もっともっと自分を出せた部分もあるし、短いパスを繋ごうとして遠くが見えていない部分もあったので、あの試合の内容はまだまだだなと。」

Q:実際に栃木の選手としてプレーして感じたものは?
「展開が速い。切り替えの部分で速いのは良いかもしれないですけど、90分通して考えたら全部が全部速いのは無理だと思うので、どこかでゆっくり攻めたりボールを大事にする部分は必要になるのかなと、プレーしながら感じましたね。」

Q:ゲームを作ること、ボールを落ち着かせることを意識的にやられていたように感じました。
「ずっとイケイケで行けたら良いですけど、体力的な問題もあるし、選手のタイプもあるので全部は無理。行ける所では行かないといけないですけど、緩急を付けた攻撃が大事になるのかなとは思いますね。」

Q:栃木と川崎ではサッカーの色が違います。戸惑いを感じた部分はありますか?
「チームにはそれぞれ魅力がありますからね。」

Q:栃木のサッカーの中で自分の色を出すと。
「そうですね。」

Q:野洲高校、関西大学では共に日本一を経験されています。高い目標を達成するために必要なことは?
「自分のことだけにならずに、チームのために何が出来るのか考えてずっとプレーしていました。大学の時は4年だったので、よりチームのことを考えてプレーしていました。栃木は順位としては悪くない位置にいるし、首位を狙える位置にいる。自分の成長のために移籍して来たけど、それだけにならずに、チームために考えてプレーしたいですね。自分があってのチームではないし、チームの中に自分がいるので、チームのためにプレーしていきたいと思っています。」

Q:ありきたりですけど一体感が必要ですか?
「それはありますね。(勝ち上がって行く中で)徐々に良くなっていった部分もあったし、自分達で『こうしよう』と改善する点も増えていきましたからね。」

Q:チームとしての目標はJ1昇格。個人的な目標は設定されていますか?
「残りの試合数は少ないかもしれないですけど、全部出られるようにしたいですね。前節の熊本戦はメンバーに入るだけで終わってしまったので残念でした。(アシストなどの)数字は気になりますけど、それよりも試合に出たい。そこが一番(の目標)かなと思っています。」

(前編)
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