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【2012新加入選手インタビュー】チャ ヨンファン選手<前編>

3月9日に弘盒(ホンイ)大学から新たに栃木SCへ加入したチャ ヨンファン選手を、ファン・サポーターの皆様により深く知っていただくために、インタビュー記事(前編・後編の2部構成)にてご紹介します。

<前編>では、栃木に練習参加した経緯、プロ契約を勝ち取った心境、今季の目標について語ってくれています。
先が見えない不安に押し潰されそうな日々に、突如として光が射し込んだ。ユ デヒョンとともに弘盒(ホンイ)大学では全国制覇を味わい、その後はKリーグの大邱(テグ)にドラフト上位指名されるはずだった。しかし、チーム事情により指名は見送られ、未来は閉ざされた。だが、プロの道を諦められなかった。所属チームを探すために来日。清水と宮崎のキャンプに参加し、ボランチとセンターバックで存在感を示して、念願のプロ契約を勝ち取った。契約を結んで間もなく、ホームの大分戦ではJリーグデビュー。特長であるスケールの大きなプレーやサイドチェンジに手応えを感じた一方で、切り替えや判断の速さに課題を残した。ただ、現在地を確認できたことは小さくなかった。「喧嘩のできるボランチとして伸びシロは十分」とは南省吾強化部長。日本の水に慣れながら、「さらにアップグレード」することで中盤に安定感をもたらす存在となる。
先が見えない不安に押し潰されそうな日々に、突如として光が射し込んだ。ユ デヒョンとともに弘盒(ホンイ)大学では全国制覇を味わい、その後はKリーグの大邱(テグ)にドラフト上位指名されるはずだった。しかし、チーム事情により指名は見送られ、未来は閉ざされた。だが、プロの道を諦められなかった。所属チームを探すために来日。清水と宮崎のキャンプに参加し、ボランチとセンターバックで存在感を示して、念願のプロ契約を勝ち取った。契約を結んで間もなく、ホームの大分戦ではJリーグデビュー。特長であるスケールの大きなプレーやサイドチェンジに手応えを感じた一方で、切り替えや判断の速さに課題を残した。ただ、現在地を確認できたことは小さくなかった。「喧嘩のできるボランチとして伸びシロは十分」とは南省吾強化部長。日本の水に慣れながら、「さらにアップグレード」することで中盤に安定感をもたらす存在となる。
Q:練習生からプロ契約を勝ち取り、栃木の一員になりました。今の心境を聞かせてください。
『プロ生活のスタートを栃木で切れたことを嬉しく思います。これからチャンスを掴んでいきたいですね。』

Q:栃木とプロ契約したことをご両親には報告されましたか?
『昨年の11月にあったKリーグのドラフトでは、大邱(テグ)に指名されずに苦しい時期を過ごしていました。栃木に練習参加するまでの時期は凄く苦しかった。その間、父と母とも衝突を繰り返しました。でも、父と母は常に僕のことを信じてくれていたので、「日本で頑張って来ます」と伝えました。テスト期間を終えてプロ契約を結んだことを報告した時には、電話越しだったので顔は見えませんでしたけど、涙を流していたと思います。自分を信じて背中を押してくれた両親には感謝の言葉しかないですね。父と母には苦労をかけたので、その分だけ恩返しをしたいと考えています。』

Q:清水の1次キャンプから栃木の練習に参加されています。栃木のチームの雰囲気はどうですか?
『「日本人は外国人に厳しい」と韓国では聞いていましたが、実際に来日してみたら厳しい対応はなかったですし、逆に温かく迎え入れてくれました。監督はじめチームメイトも僕の名前を積極的に呼んでくれますし、よく悪戯もされます(笑)。だから、「歓迎されているな」と思っています。ヒデ(赤井秀行選手)、カン(菅和範選手)、コウジ(廣瀬浩二選手)と、栃木の選手は面白い人ばかりですね。』

Q:プロ生活を同級生のユ デヒョン選手とスタートさせるとは想像していなかったのでは?
『夢にも思わなかったですね。来日前から栃木の外国人枠は埋まっていると聞いていましたし。すぐに契約を結べるとは想像していませんでした。だから、来日してから栃木以外のチームにも練習参加する予定でした。ですから、まさか栃木と契約できるとは思っていなかったのが本音です。とにかく、来日当時は未来が真っ暗でしたから自分のことだけしか考えられませんでしたね。』

Q:同郷で同年代ということでデヒョン選手の存在は心強いのでは?
『もちろん!心強いですよ。』

Q:来日は今回が初めてですか?
『今回が2度目です。一度、サッカーの合宿で来日したことがあります。』

Q:「高校生の頃からJリーグに憧れていた」と、加入会見では仰っていました。Jリーグの印象を聞かせてください。
『日本サッカーの全てを把握しているわけではないのですが、まずボールを繋ごうとする意識は高いですよね。展開も速い。細かいパスを繰り返していると同サイドに偏る傾向があるので、自分の特長であるスケールの大きなプレー、サイドチェンジで局面を打開できれば、栃木は面白いチームになるとイメージしています。』

Q:では、アピールポイントはキックですか?
「高さに加えて、スケールの大きなプレー、質の高いキックなどを見せていければいいなと考えています。」

Q:選手登録が済んで間もなく、先日の大分戦では早速Jのピッチに立ちました。大分戦の手応えを教えてください。
『大分戦ではJリーグ特有の切り替えの速さや展開の速さを感じました。自分はまだまだそこに追い付けていない部分があります。課題もたくさん出ました。自分をさらにアップグレードしていかないといけないですね。』

Q:ホームであるグリーンスタジアムとファン・サポーターの雰囲気はいかがでしたか?
『今まで大分戦のようにファン・サポーターに応援してもらったことはありませんでした。名前を呼んでもらったり、熱い応援をしてもらったことでテンションが上がりましたね。素晴らしい応援をありがとうございました。ただ、ファン・サポーターの声援に結果を出して応えられなかったことは残念でしたし、申し訳ない思いが強かったです。ですから、これからもっともっと良い姿を見せられるように頑張りたいですね。グリーンスタジアムは客席とピッチの距離が近く、臨場感があって良いスタジアムだなと思いました。』

Q:チームの目標はJ1昇格です。ヨンファン選手が考える昇格に必要な条件とは?
『チームワークが、団結心が求められると思います。当然、個人の力も必要ですが、団結してチーム一丸となることが最も重要な条件だと思います。』

Q:個人的な目標は設定していますか?
『数字を挙げるならば5ゴール5アシスト。大卒新人の中で最も活躍することが目標です。』

(前編)
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