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【2012新春特別企画:新加入選手インタビュー】菊岡拓朗選手<前編>

2012新春特別企画として、新加入選手紹介インタビューを掲載いたします。2012シーズン新たに栃木SCへ加入する頼もしい選手たちを、ファン・サポーターの皆様により深く知って頂くために、インタビュー記事(前編・後編の2部構成)にて更新していきます。


第11回目は、東京ヴェルディから完全移籍で加入した菊岡拓朗選手<前編>です。
遊び心に溢れたプレーは敵味方関係なく、観る者全てを虜にする。手で扱うように繊細かつ柔らかなボールタッチは、「皆が遊んでいる時に練習」して手に入れた努力の結晶だ。名門・東京Vでは10番を背負い、類稀なパスセンスで背番号に恥じないプレーを披露。昨季は8ゴール9アシストとキャリアハイの数字を残した。リーグ最多ゴールをマークした攻撃陣を圧倒的な存在感で牽引したが、「悔しさの方が大きい」と自己評価は極めて厳しい。東京Vとはスタイルの異なるクラブへの移籍初年度であっても、目標は昨季と変わらず「10ゴール10アシスト」。「自分の色が出せれば、チームの幅が広がる」と、既に攻撃の軸となる覚悟はできている。一級品のパスは、昨季こじ開けられなかったJ1への扉を開けるキーになる。
遊び心に溢れたプレーは敵味方関係なく、観る者全てを虜にする。手で扱うように繊細かつ柔らかなボールタッチは、「皆が遊んでいる時に練習」して手に入れた努力の結晶だ。名門・東京Vでは10番を背負い、類稀なパスセンスで背番号に恥じないプレーを披露。昨季は8ゴール9アシストとキャリアハイの数字を残した。リーグ最多ゴールをマークした攻撃陣を圧倒的な存在感で牽引したが、「悔しさの方が大きい」と自己評価は極めて厳しい。東京Vとはスタイルの異なるクラブへの移籍初年度であっても、目標は昨季と変わらず「10ゴール10アシスト」。「自分の色が出せれば、チームの幅が広がる」と、既に攻撃の軸となる覚悟はできている。一級品のパスは、昨季こじ開けられなかったJ1への扉を開けるキーになる。
Q:名門・東京Vの10番の加入に、驚きを隠せないファン・サポーターがたくさんいました。
「本当ですか?栃木が一番最初に声を掛けてくれましたし、僕を必要としてくれたので。J1昇格を狙っているし、その可能性が大きいチームだったので、ここでやってみようと。移籍を決めました。」

Q:引く手あまただったと思います。栃木に決断された理由は?
「チームがJ1昇格を狙っていて、その中で『自分が必要だ』と言っていただいたので。栃木の力になりたいと思ったことが大きいですね。」

Q:栃木は堅守速攻、東京Vは個人技を活かしたポゼッションサッカーが持ち味。栃木と東京Vのサッカーは対極にあると思います。移籍する上でそのあたりは悩まれたのでは?
「どちらかというと自分はヴェルディタイプの選手ですけど、栃木でも自分の色を出せればチームとしても幅が広がると思います。チーム戦術をベースに、堅守速攻だけでは点が取れないし、相手に引かれた時には自分の持ち味の攻撃力だったり、セットプレーなどで得点に繋がるプレーができると思います。FWにもいい選手がいるので自分のパスが生きてくるのではないかなと思います。」

Q:先日の「ニューインプレッション」では、松田監督から「セットプレーに期待している」とのお話がありました。今季は各チームとも戦力に大差がないだけにセットプレーの重要性が高まりそうです。
「崩した得点も、セットプレーで点を取っても1点は1点ですし、点が取れればその後の展開が優位になる。栃木にもヘディングが強い選手がいるので、そういう選手と『どういうボールが欲しいか』など話していきたいと思います。試合中の連携はもちろん、セットプレーも大事になってくるので、セットプレーを大事にすることで得点を増やしたいですね。」

Q:今季からプレーオフや降格制度の導入など、J2では新たな試みが行われることで変化が起こりそうですね。
「消化試合がなくなりますよね。相手も研究してくると思うし、よりシビアな試合が続くと思いますね。2位以内に入れば自動昇格できますけど、絶対に6位以内には入らないといけないですよね。」

Q:対戦相手として菊岡選手には苦戦しました。昨季グリスタでは4ゴール中3点に絡み、ご自身もゴールを挙げられました。栃木戦には良い印象を持っていますか?
「そうですね。栃木に対しては相性がいいイメージがあります。ヴェルディ自体もそういう感じがあるのかな?逆に栃木には苦手意識があるんじゃないですかね。まだヴェルディには勝っていないので、今年は絶対にヴェルディに勝たないといけないと思っています。」

Q:ヴェルディには名門のプライドみたいなものを感じます。
「ヴェルディは足元が巧い選手が多いし、ヴェルディでは面白いサッカーができたと思います。自分がパスの欲しいところにパスが出てきたし、逆に自分がパスを出したいと思っているところに味方が走ってくれていました。凄く楽しかったですね。お互いの感覚が近いからでしょうね。」

Q:J2の舞台で戦ってきて栃木の成長をどのようにご覧になっていましたか?
「去年は夏まで昇格争いをしていたし、チーム力が年々上がっている気がしますね。順位を見ても、それが分かると思います。自分が水戸にいた時よりも、ヴェルディにいた時の方が良くなっているイメージがあります。」

Q:昨季は8ゴール9アシストとキャリアハイの数字を残しています。自分のパフォーマンスには及第点を付けられる内容でしたか?
「FKがポストに5回も当たったり・・・(得点もアシストも)二桁に届かなかった悔しさの方が大きいですね。チャンスがあったし、もっと取れたという思いの方が強いですね。」

Q:「巧い選手は厳しい評価を受けることが多い」と東京Vを率いる川勝監督が仰っていた記憶があります。
「そう見られがちかもしれないですね。結果も残さないといけないし。川勝監督からは『同じミスをするにしても、自分がするミスと他の選手がするミスでは人の印象が違うから、細かいミスを減らさないといけないし自覚を持たないといけない』とは言われました。」

Q:昨季の徳島戦では直接CKも決めています。常に相手の逆を取る、菊岡選手の遊び心が出ていたように思います。
「そうですね。あのCKはその前に1本ファーサイドに蹴っていたんですよ。右足で右のCKなのでGKは逃げていくボールが来ると予測するじゃないですか。それで2本目はニアサイドを外した。1本目のCKの布石があるからこそ、2本目にはニアサイドが開いたと。普通ではない状況を作り出したのが、自分が蹴った1本目でした。色々な考えを試合中に持って、それを表現できたシーンでしたね。」

Q:栃木もCKから2失点しています。
「あれも狙っていて、誰かが触ってくれればいいな、と思って蹴りました。」

Q:2009年に水戸で昇格争いに絡んだ時、昨季の栃木と同じように終盤に失速しました。足りなったもの、気が付いたものは?
「あの年も勢いに乗って最初は勝っていたんですけど。夏場以降は相手もやり方が分かってくるので研究されるじゃないですか。そこで、研究された時に相手をどう崩すか。同じような戦い方をすれば止められる。でも、戦い方を変えるのは好きではないので、研究されたことを上回ることをしないければいけない。ひとりひとりが個の力を伸ばして、苦しい時にこそ力を発揮できる選手にならなければいけないなと思いました。」

Q:栃木との北関東ダービーに負けてから負のスパイラルに陥ってしまいましたね。
「そうでしたね。かなりきつかったです(苦笑)。」

Q:水戸で同僚だった大和田真史選手の存在は、チームにフィットする上で大きいですか?
「家を決めた時にも一緒にご飯を食べに行きました。栃木と契約する前にも色々と話は聞きましたね。かなり助かりました。」

Q:ベテランなのに若手からもいじられています。
「メッチャいじられますよね。メッチャ良い人ですから。」

Q:大和田選手はラジオ番組のパーソナリティも務めています(毎週火曜日20:55~21:00 OA中のRADIO BERRY(FM栃木)「SC_FM『マサラジ』」)。2人のトークを聞いてみたいファン・サポーターもいると思います。
「オファーがあれば(笑)。」

Q:新加入会見では早速、ジャイロ選手とコミュニケーションを取っていましたね。ポルトガル語も堪能なんですか?
「話せないですよ(笑)。挨拶程度です。」

(前編)
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