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【第91回天皇杯全日本サッカー選手権大会3回戦 横浜F・マリノス戦】試合に向けた監督・選手コメント

■松田浩監督:
「徳島戦ではパウリーニョが離脱してから、彼の不在を感じさせない試合をしてくれた。それは皆の覚悟が決まったからだと思う。内容は全く悲観することはなかったが、一番大事な結果は取れなかった。何かが足りなかったからだと思う。ビデオミーティングではファーストタッチが悪かったり、決定力が足りないと指摘したが、それ以外でも足りないところはある。その一つ一つを身に付けることで、どんな試合でも勝利を持って来られるようにしないといけない。我々は選手にピッチ内のことは働きかけられる。ピッチ外のこと、サッカー選手として24時間をどう過ごすかも仕事のひとつだが、勝つために足りないものは自分自身で見付けていかないといけない。
昇格の可能性がなくなってもシーズンが終わったわけではない。残りの試合でも栃木らしく全力を尽くすことが、支えてくれている人への最低限の責任になる。負けたからといって下を向いたり、自棄になってはいけない。そんな時こそ人間の質が問われる。目標がひとつ果たせなくても、目標はいつでも設定できる。天皇杯で日本一になることも、北関東のタイトルを取ることも目標になる。今年3位以内に入り、昇格圏内に長くいられたことは無駄ではない。昨季は最高順位が4位だったわけだから、一歩一歩、前進している。昇格できないからといって、全てが無駄だったわけではない。クラブが成長していると分かってもらえるように、来季も期待してもらえるような内容の試合を残り試合でもしていかないといけない。
マリノスの中盤は形がない感じを受ける。小椋は常にボランチの位置にいるが、その他の選手は割と自由に動いている。長谷川もFW登録だが自由人なので、大黒の1トップのような形だと思う。4-1-4-1で、真ん中の4枚は流動的で自由なイメージを持っている。攻撃的なチームで、個のアイディアを生かして来る。マリノスに対して自分達のサッカーを貫き、精度を上げていくことが勝つための一番の近道だと思う。今うちがやっているサッカーは、マリノスと戦うには最適だと思う。」

■渡部博文選手:
「徳島戦では積極性が出ていたし、攻撃の形も出来ていたので悲観する内容ではなかった。ただ、ゴール前での危険なシーンにおける集中力が欠けてしまったことで失点した。味方同士がお見合いする前にもミスがあったし、僕達のライン設定が少し低かったことも原因としてある。ひとり一人が失点シーンは自分に責任があると感じる意識を持つ必要がある。誰かのせいにするのではなく、まずは自分自身で受け止める必要があると思う。
マリノスにはボールを回されて揺さぶられると思うし、ボールをコントロールされて起点を作られると思う。ポイントになるのはラストパスのところ。裏に出すボールも、大黒さんに合わせるボールも、質の高いボールが出てくるけど、それにどれだけ付いていけるかが重要になる。FWは大黒さんの1トップの確率が高いので、2対1で守れる優位性を発揮できれば、それほど問題は起こらないと思う。マリノス戦は守備を徹底することが勝敗を分けると思う。祐三さん(小林選手)には柏の強化指定選手の頃からお世話になっているので、対戦を楽しみにしている。サッカーの厳しさ、守備の大切さを教えてもらったので尊敬している。再会することも、対戦することも楽しみ。
目標は変わって来たけど、目の前の試合に集中する姿勢は変わらない。なるべくひとつでも順位を上げて、応援してくれるサポーターのために戦いたい。」

■本橋卓巳選手:
「宏太(水沼選手)とは違和感なくプレーが出来た。徳島は1点を取ってから出て来られなかったのか、出て来なかったのか分からないが、うちの時間帯が続いた。でも、細かいところ、自分自身も含めて勝負を決める部分で精度の高いプレーをしなければいけなかった。最後までしっかりやり切れていれば勝てた試合だったと思う。
マリノスは一緒にプレーした選手もいるし、高校を卒業してから最初に加入したチーム。俊さん(中村俊輔選手)がいる時といない時ではイメージが変わって来る。相手の時間帯が多くなることは想定内というか分かっているので、それは気にせずに戦えると思う。自分達の形をしっかり意識して、いい守備からのいい攻撃を心掛けたい。天皇杯はリーグ戦とは別物。J1のチームと一発勝負で戦えることを皆が楽しみにしている。ひと泡吹かせたい。」

■水沼宏太選手:
「マリノスとはジュニア(あざみ野FC)時代に対戦したことはあるが、プロになってからは初対戦になる。不思議な感じがするけど、対戦が待ち遠しい。栃木の選手としてマリノスと対戦できることは嬉しい。色々な思いはあるが、マリノスを過剰に意識せずに戦えればいい。三ツ沢は凄く雰囲気のいいスタジアムだし、自分が偉大なチームにいたんだなと感じられる雰囲気が味わえると思う。でも、戦うからにはマリノスを倒したいという思いがある。
マリノスは個の力で勝ってきているイメージがあるので、栃木で学んだこと発揮して、チームでやるべきことをやって対抗していければいい。栃木は失うものがない。マリノスの方がプレッシャーを感じていると思う。自分達の方がカテゴリーは下なので、ぶつかっていくだけだと思う。紅白戦ではなく公式戦でガチンコで戦うので、とにかく楽しみで仕方がない。徳島戦ではいいリズムでテンポよくプレーができていた。自分にとっては、いいタイミングでマリノスと戦えると感じている。」
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