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【「クールベールスペシャルマッチ」2011J2第28節カターレ富山戦】試合に向けた監督・選手コメント

●松田浩監督:
「パウリーニョが負傷離脱し、宏太(水沼選手)が代表に召集され、困難な状況だが、それにチャレンジする機会だと捉える必要がある。直面した事態をどう捉えるのかが重要で、成長のチャンスだと捉えると覚悟が決まる。試合に臨むにあたり、覚悟を決めることは重要になる。主力が欠けた中でどのように勝つか。団結力を高めるなどの色々な要素があると思う。チャレンジを続けると人間的に成長できるし、今はそのための機会だと思う。現状がいつチームや個人に役立つのか、恩恵を受けるのかは分からないが、いつか必ずペイバックされるはず。そのために努力や工夫をしないといけない。目標はJ1昇格であり、目の前の試合に勝つことだが、それは目標に過ぎない。我々の活動の目的は心を磨くことにある。難しい状況でないと心は磨けないところもある。難しい状況に直面すると人間は成長できる。今はライフスキルを身に付けるひとつの過程だと思っている。
主力が抜けたことで総合力が問われるならば、栃木は人が変わっても同じサッカーが出来ると選手には証明して欲しい。代わりに入る選手にはチャンスを掴んでもらって一向に構わない。いいパフォーマンスを続けることで、レギュラーを渡さないという気持ちでやって欲しい。パウリーニョを含めて、戻ってくる選手がレギュラーを取り返せない状況が理想的だと思っている。パウリーニョがいないことでのプラスαを出せれば、そのままの勢いで戦い続ければいい。
(富山は布陣が3-3-3-1から3-4-3に変わったが)コンセプトも雰囲気も変わらないと思う。3-3-3-1の方がえたいが知れなかった。3バックは3-4-3が主流で、富山も3-2-4-1の1トップ2シャドーの形、岡山、京都、大分のようなオーソドックスな3バックのチームの形に近付いている印象を受ける。違いを挙げるならば、3-3-3-1の時にはウイングを置いていたが、今はシャドーが1枚から2枚になっている。2列目の朝日と大西の飛び出し、その2人と黒部との関係性には気を付けなければいけない。」

●河原和寿選手:
「ここ最近のコンディションはいいし、今は自分から積極的にシュートを打とうという意識を持っている。シュートの回数が増えれば、それだけチャンスの数も増える。積極的な姿勢が自分には必要で、今週の紅白戦でも、先日の筑波大とのトレーニングマッチでも出せた。本番でもしっかりと出していきたい。パウリーニョと宏太はチームの軸で、2人が抜けたことで、今まで出来たことが出来なくなる部分もある。ただ、僕達のサッカーは一人が欠けたことで変わるようなサッカーじゃない。自分達のベースを崩さずに、代わりに入った選手は個々の能力を発揮すればいい。僕自身も含めて今の状況はチャンスだし、どんどんチャレンジをしてチームに勢いを付けていくことが大事になる。思いっ切りチャレンジしていきたい。
メンバーに入れない時期や試合に絡めない時期は、自分自身スタメンでどれだけ活躍できるのかを目標に栃木に来たので、モチベーションとコンディションを落としてしまった。モチベーションが落ちるといいプレーが出来ないことを、その間に実感した。今は『失うものはない』という思いで、トレーニングが出来ている。そういうモチベーションがプレーに出てきている。今はアピールすること、いいプレーを続けることが凄く楽しい。パウリーニョと宏太が抜けたことでチームとしても、個人としても真価が問われる時だと思う。このチャンスを全力で掴み取りたい。
富山のシステムはJ2の中では、一番自分達の色があるチーム。前回の対戦で栃木が勝っている分、富山は相当気合を入れて来ると思う。自分達が結果が出ていないだけにネガティブになりがちだが、受け身にならずに前半開始から相手を押し込みたい。そうすれば相手の良さは出ない。勢いに呑みこまれると札幌戦の前半のようになってしまうので、立ち上がりが全てのような気持ちで臨み、立ち上がりにパワーを使いたい。そうすれば自分達でペースを作りながら戦える。」

●大和田真史選手:
「宏太が代表で抜けて、パウリーニョが負傷で離脱したことで、チャンスが回って来る選手もいる。そういう選手はチャンスを物にしてやろうという思いが強いはず。結果が出ないことで、『パウリーニョがいないからだ』と言われるのは避けたいし、いないことで結果が出ないわけではない。自分達にも意地があるので、それを前面に出していければいいと思う。チャンスで出た選手はアピールして、チャンスを掴み取ればいい。プロだし、自分がこの世界で生き残るには、そういう気持ちが大切になる。最後はハート、気持ちの強さが重要になると思う。自分もチャンスを物にしたいし、自分にしか出せない特長をプレーで出していきたい。自分の色を出しつつ、チームを引っ張りたい。勝つことだけを考えて戦いたい。
富山を走らせ、消耗させるようにボールを動かしたい。とにかく、相手を勢い付かせないようにしたい。立ち上がりに『難しいな』と思わせれば、栃木のペースになると思う。」

●武田博行選手:
「早い時間帯に失点するとリズムが相手に行ってしまう。横浜FC戦でも、前節の札幌戦でもそうだった。札幌戦も前半を0-0で乗り切れれば違う展開になっていたが、相手にリズムを取られたことで試合を難しくした。失点シーンの対応は悪くなかったが、ピンポイントで合わせられると難しい部分もある。ただ、失点シーンの後は、しっかり対応できたので問題はない。FKで同じようなボールが来ても、しっかり対応できるようにしたい。
パウリーニョや宏太の代わりに入る選手も特長を持っているので、個人個人の色が出せるように団結して戦えれば、またいいサッカーができると思う。ネガティブに考えずに、個々が特長を発揮できればチーム力は上がると思うので、それぞれが色を出していければいい。札幌戦も後半はリズムを作れていたので、それほど心配していない。
富山は人数を掛けて前からボールを取りに来るチームなので、プレスをかいくぐれればチャンスも増える。かいくぐるのは簡単ではないが、ひとり一人がボールを受ける意識を持てればかいくぐれるはず。ひとり一人が試合でいい判断が出来るように、コーチングの声を掛け合いたい。連動して皆で戦っていきたい。ホームではしっかり結果を出したいので、気持ちでは負けないようにしたい。緩いプレーが出ないように、最後まで後ろから声を出し続けたいと思う。」
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