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【カワチ薬品スペシャルマッチ 2011J2第25節FC東京戦】試合に向けた監督・選手コメント

●松田浩監督:
「オフ明けのトレーニングでは、選手から沈んだ様子は伺えなかった。いい状態でトレーニングには臨めていた。悪い負け方は必要なことだし、サッカーでは多々起こることだと思う。慢心は戒めになる。横浜FCは前半、後半で内容的にいいものが何も無かったわけで、自分達がヘッドダウンするような試合内容ではないよと。鳥取戦よりも、むしろ内容は良かったと選手には話した。ただ、負けた原因が何なのかは考えないといけない。それはやっぱり最初の5分の慢心で、それが取り返しのつかないことになった。リーグ戦も折り返しを迎え、これからは我慢比べになる。マラソンのように、慢心したチーム、楽をしようとしたチームが脱落していく。ロッククライミングに例えれば、手を離したチームが負けていく。JFLからJ2、J2からJ1へ、J1でもトップ5を目指すとなると、段階を経る毎にその過程は険しくなる。でも、そこへ身を置くことを望んでいるならばやるしかないだろうとは伝えた。
FC東京は練習試合で対戦した時と印象は変わっていない。平山がいた時も、平山へ目掛けてボールを蹴っていたわけではない。平山の足元へ入れて、平山のポストプレーを活かそうとしていた。基本的には繋ぐチームだし、個の力を持っているチーム。1対1でプレッシャーをかけても、それをプレッシャーに感じずに平気でボールを繋いでくる。それを強みにしている。うちとしては奪ったボールからダイレクトプレーを活かして点を取れれば一番いいが、ポゼッションとサポートの意識が大事になると思う。ボールを奪ったら、周りが休まずにボールを引き出してあげる。奪った人はシンプルに黄色いユニホームが見えたら、ボールを付けてあげる。ボールを奪った人はアイディアに乏しいかもしれないが、サポートに回った人はアイディアがある可能性が高い。シンプルにボールを付けることが必要になる。90分ハードワークすること、横ズレ、門を閉じる作業、ラインの上げ下げで頑張る必要があるが、その精度を落とさないために、守備の時間を減らすために、ポゼッションとサポートの意識が求められる。あとは慌てない、パニックにならないこと。一番重要なのは平常心と勇気を持つこと。アラートな状態でボールを持てば周りは見える。ボールを回されても、『回していればいいじゃん。でも、点はやらないよ。点を取るのは俺達だ』と、気持ちに余裕を持つ。ただ、ボールを取れる時には連動して取り切らないと、『やっぱり取れない』となり、相手は気持ち良くプレーしてしまう。パウリーニョならば取り切れるし、そうなると勇気も生まれる。相手は2バック気味だが、それでも守れてしまう部分もあるが、サビアとロボが『上手くいかないな』と思わせることも必要になる。相手に『いつも通りにいかない』と思わせることがポイントになるし、メンタルゲームになると思う。」

●パウリーニョ選手:
「無敗記録は、いつかは止まるもの。サッカーでは当たり前に起こることなので、それほど気にはしていない。横浜FC戦は難しい試合だった。自分達は彼らよりもチャンスを作ったし、相手に怖さはなかったけど・・・どこかいつもとは感覚がちがった。横浜FC戦で起こってしまったことを修正して、FC東京戦では繰り返さないようにしたい。
練習試合をした時よりもFC東京は変わっていると思うし、自分達も変化していると思う。両チームとも当時よりも良くなっていると感じる。FC東京は良いチームだが、それに負けないくらい栃木も良いチーム。必ずサポーターの皆さんにいい試合を見せられると思っている。
両チームのタイプは違う。FC東京はボールポゼッションをしてくる。ただ、自分達も落ち着いてプレーすればボールを回せると思うし、そういうトレーニングを積んでいる。自分達の特長であるいい守備から攻撃をして、自分達には攻撃力があるので、しっかりチャンスをものにして試合を決めたいと思う。僕達はホームなので彼らの思い通りに試合を進めさせるのではなく、自分達がしっかりペースを握って試合を進めたい。ボールを相手に回させておいて、取るべき時にしっかりと取れれば、自分達が目標にしている結果が出ると思っている」

●武田博行選手:
「横浜FC戦の先制点に関しては、気の緩みはなかったが、互いに見合ってしまった。『誰かがなんとかしてくれるだろう』と。それで足が止まってしまった。そうなると失点する。分かっていたつもりでも失点してしまったので、ひとり一人が高い意識を持って試合開始から試合に臨む必要がある。横浜FC戦のように開始早々に失点すると、相手に勢いが出て、追う立場の僕達には焦りが出てしまう。防げない失点もあるが、防げる失点は防いで、自分達がいいリズムを作れるように、スキのないゲーム運びをしていきたい。
FC東京にある程度ボールを持たれるのは仕方がない。プレスに行くところと行かないところの区別をはっきりしないと、気持ち良く相手にプレーされてしまう。メリハリをつけていかないといけない。相手はリスクをかけてくるので、いい守備をすれば、いいカウンターに繋げられる。相手は2バック気味に守るので、裏にはスペースがある。嫌な所を突けるようにしたい。先制点を取れれば相手も焦る。イニシアチブを取るためにも、先制点がポイントになってくると思う。どこが相手でも勝たないといけないので、しっかり結果が出せるようにしたい。負けることは考えず、しっかり結果を出すことだけを考えたい。」

●リカルド・ロボ選手:
「FC東京とは練習試合で、いい試合ができた。チームとして同じレベルで戦えたので、今回も同じように自分達のスタイルを出して戦っていきたい。
FC東京は、チームとしてのスタイルがまとまっている。プレスをかけられても落ち着いてボールが回せるし、コンパクトなのでチームとしての連動性も高い。ただ、自分達も同じような質を持っているし、負けていないと思う。ホームなので、FC東京戦は勝つべき試合。勝つべき試合だと頭に入れることが必要だし、FC東京とは短期間で2試合戦うので勝つためにプレーしないといけない。」
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