2011.07.13

トップチーム

【新加入選手インタビュー】サビア選手<前編>

6月21日に栃木SCに加入したサビア選手を、ファン・サポーターの皆さんに、より深く知って頂くために2部構成のインタビューをお届けいたします。


<前編>

ビルマール・ダ・クーニャ・ロドリゲス。ブラジルはパラナ州出身の28歳は、最前線で果敢にゴールを狙うFWだ。ニックネームのサビアは「小鳥」に由来する。人並み外れたスピードと、175cmと小柄ながらバネを活かした高いジャンプ力が特長で、ゴールの約3割をヘディングシュートから叩き出している。「僕にとってゴールは喜び」と話すストライカーは、今季の目標を「10~12ゴール」に定めた。出場可能な7月16日のサガン鳥栖戦に向けてコンディションを上げつつ、「しっかりゴールも決めたい」と、初出場初ゴールのイメージも作り上げている。大混戦のJ2を勝ち抜く上で得点力は不可欠な要素。5シーズン過ごしたヨーロッパで磨き上げた得点感覚で、栃木をJ1へと飛び立たせてくれるはずだ。

Q:来日してから3週間が過ぎました。新しい環境にも慣れましたか?
『いい感触でトレーニングができているし、コンディションも上向いています。監督の信頼も少しずつ得られてきていると感じています。自分がゴールすることでJ1昇格に貢献したいですね。』

Q:体の切れも戻ってきたのでは?
『そうですね。2週間、健さん(中西健一郎フィジカルコーチ)とフィジカルトレーニングをしたので、体力面は問題ないです。試合をすることでしか上がっていかない部分もあります。その部分だけが、今は足りないと感じています。』

Q:「感覚が掴めない」と言っていた人工芝には慣れましたか?
『今はある程度トレーニングができるようになってきているので、人工芝にも慣れて来ましたよ。』

Q:チームの雰囲気はいかがですか?
『J1へ昇格するという同じ目標を持ち、グラウンド内外で1人1人が周りを助け合う、良いハーモニーができていますね。ピッチでは互いに要求を出し合いますが、それはJ1に上がるためには必要なことです。日本語が分からない僕にもチームメイトが話し掛けてくれたり、コミュニケーションを取って来てくれるので、栃木はいい雰囲気を持ったチームだと思っています。』

Q:最近、新たに覚えた日本語はありますか?
『(日本語で)「分からない」。「分かった」。「はじめまして」。「こんにちは」。「おはよう」。「おざーす」。「どういたしまして」。「ごめん」。「右」。
来日してから最初の1週間でたくさん日本語を覚えました。今はその時よりも覚えるペースは落ちていますが、少しずつ単語を覚えています。レストランなどでしっかり注文ができるように、家族が来日する前にもっと日本語を覚えないといけないですね。』

Q:短期間ですが、チームメイトにサビア選手の特長は伝わりましたか?
『まだ自分の特長の全てをチームメイトに理解してもらっているとは思っていません。まずはチーム戦術、チームのスタイルに慣れることが第一。チームに順応する中で、自分の特長が徐々に出せればいいと思っています。』

Q:栃木のサッカースタイルはどうですか?
『戦術的にまとまっている印象を受けています。相手に合わせて戦術を変えるのではなく、自分達のスタイルを前面に押し出し、相手に勝つためにやり方を少し修正しているように見えます。自分達のスタイルを持って戦っていることは素晴らしいことですね。』

Q:栃木のサッカーは守備を大切にします。FWとして守備面の役割をどう捉えていますか?
『FWも守備をする必要があります。守備をする時には、FWも守備組織の一員にならなければいけません。栃木は全員が守備に関与しているので素晴らしいですね。』

Q:アウェイの千葉戦など実際に栃木の試合をご覧になった感想は?
『千葉戦はスタジアムで観ました。栃木はレベルが高いし、J1に行くべき、居るべきチームです。先制して一時は千葉に逆転されましたが、同点に追い付きました。アウェイにもかかわらず、戦う気持ちや姿勢は負けていなかった。栃木の能力を見せ付けた試合でした。札幌戦は落ち着いてプレーできていたと思います。栃木は上位に居るチームなので、相手はしっかりと準備してくるし挑んできます。でも、栃木はいつも全力を出しているので、上位に居ることができるチームだと感じています。』

Q:では、来日前後でJリーグに対する印象は変わりましたか?
『栃木の試合を中心にJリーグを観ていますが、良いチームが多いですね。ヨーロッパのチームと比べても、それほど大きな違いは感じません。以前は日本のサッカーが話題になることはありませんでしたが、今はヨーロッパで活躍している選手も増えているし、リーグとしての成長を感じます。日本のサッカーが成長できたのは、J1・J2が成熟してきたからだと思います。』

Q:スタンドから感じたグリスタの雰囲気はどうでしたか?
『栃木のサポーターは素晴らしいし、熱狂的。これまで自分がプレーしたクラブでは、栃木ほどサポーターが居ませんでした。もちろん応援してくれていた人やサポーターは居ましたが、栃木ほどスタジアムに足を運んでくれなかったので、本当に素晴らしいサポーターだと思います。栃木はJ2で3年目と若いチームですが、サポーターがチームに力を与えているし、チームとサポーターの間には一体感があるので、「サポーターは12人目の選手」という感覚を抱いています。ただ、栃木県民に対する栃木SCの認知度は、それほど高くないと聞いたことがあります。そういった面が改善されればサポーターの人数が増えるし、スタジアムも改修されて大きなクラブになっていくのではないでしょうか。』

Q:サビア選手のプレースタイルと今季の目標を、改めてファン・サポーターに教えてください。
『特長はスピード、力強さ、そしてヘディングです。監督の要求する戦術の中で、自分の特長を出したいと思います。もっともっとチームにフィットして、チームを助けて、J1昇格という目標を達成したいですね。もちろん、ゴールも取ります!』

Q:記者会見で宣言した10~12ゴールという数字に変わりはないですか?
『そうですね。今シーズンは10~12ゴール取りたいと思います。自分がゴールを取ることで、サポーターの皆さんを元気にしますよ!』

Q:Jリーグデビュー戦が近付いています。ピッチに立つ自分の姿をイメージできていますか?
『イメージはできています。グリスタでトレーニングがあった時に、ちょっと試合のことを想像しました。FWなので、自分がゴールをしてサポーターと喜ぶシーンを想像しました(笑)。初出場するだけではなく、しっかりゴールも決めたいですね。ゴールを決めたら、サポーターのもとへと駆け付けます!』

Q:初ゴール後のパフォーマンスもイメージできていますか?例えば、ニックネームの「サビア(小鳥)」に関連するものとか。
『ゴール後にはチームメイトに抱きつかれたりするので、必ずしも準備していたパフォーマンスができるとは限りません。今はサポーターのもとへと駆け付けることだけをイメージしています。これまでニックネームに関するパフォーマンスはしたことがありませんし、考えたこともありません。でも、ちょっとやってみようかなと思っています(笑)。』